2019年2月14日に、ヤフー株式会社はYahoo!ディスプレイアドネットワーク(以下YDN)の新メニューとして「動的ディスプレイ広告(Dynamic Ads for Display)」の提供を開始しました。
動的ディスプレイ広告とは?
「動的ディスプレイ広告」とは、Googleの動的リマーケティングやFacebookのダイナミック広告のように、ユーザーの行動履歴に基づいてパーソナライズされた広告を自動作成します。つまり、閲覧した製品はもちろん、閲覧していないがユーザーが求めていると判断された製品も表示されます。また、パソコンやスマートフォンなどの掲載面に応じてさまざまなフォーマットの広告も自動生成されます。
ヤフー株式会社が公表した実績によると、通常のYDNのリターゲティング広告と比較してクリック率、コンバージョン率ともに好調に推移したようです。
しかし、「動的ディスプレイ広告」はあくまで製品(遷移先も製品ページ)を表示する広告メニューです。新規会員登録などを目的とした場合、クリエイティブと遷移先のページが目的に合致していないため、通常のYDNで新規会員登録訴求をした方が好調に推移するケースもあります。そのため、目的に応じて使い分ける必要があるでしょう。
動的ディスプレイ広告の掲載面と出稿比率
ヤフー株式会社によると、順次拡大中とのことです。
Yahoo! JAPAN掲載面
- PC:トップページ
Yahoo! JAPAN トップページ右中央カラム - PC:メインコンテンツ内(WEB面)
Yahoo!ニュース/Yahoo!天気・災害/Yahoo!路線情報 - PC/スマートフォン:300*250枠(WEB面)
Yahoo!ニュース/Yahoo!天気・災害/Yahoo!メール/Yahoo!路線情報/Yahoo!知恵袋 スポーツナビ/Yahoo!ファイナンス/Yahoo!ロコ/Yahoo!ブログ/Yahoo!映像トピックス - スマートフォン:タイムライン枠(WEB面)
Yahoo! JAPAN スマートフォン版トップページ/Yahoo!ニュース記事詳細/Yahoo!映像トピックス/Yahoo!知恵袋/スポーツナビ/Yahoo!ファイナンス/Yahoo!ロコ/Yahoo!ブログ - スマートフォン(アプリ面)
Yahoo! JAPANアプリ(iOS/Android) Yahoo!乗換案内(iOS/Android) /スポーツナビ(スポナビ)(iOS/Android)
Yahoo! JAPAN以外の掲載面
- PC/スマートフォン:300*250枠(WEB面)
Naverまとめ/毎日.jp/クックパッド - ・PC:300*250枠(WEB面)
スポニチ Annex/Hao123/デイリースポーツonline/シネマトゥデ
Yahoo! Japan掲載面の出稿比率を通常のYDNと比較すると、現時点では通常のYDNの方が比率は高いようです。
上記の理由により、「動的ディスプレイ広告」のみだと表示回数が多くならないことが想定されるため、通常のYDNと共に活用する方がよいでしょう。
利用する際の注意点
2019年2月時点では、「動的ディスプレイ広告」は正規代理店経由のみ出稿が可能なため、注意が必要です。
また、最低出稿金額やデータフィードの上限件数などの制約もあるため、利用を検討している方はこちらから資料をダウンロードして確認しておきましょう。
これまでは「YDN 動的ディスプレイ広告」がなかったため、Yahoo!面に動的な広告を表示したい場合はCriteoを利用することになっていました。Yahoo! JAPAN トップページ右中央カラムなどでCriteoと配信箇所が重複していますが、今回のリリースによりYDNでも対応できるようになったのは非常に魅力的だと思います。しかし、現時点では正規代理店経由のみ出稿できるため、導入ハードルは低くありませんが、今後のアップデートに期待したいと思います!