インタレストターゲティングの導入を発表
LinkedInは、2019年1月23日(水)にインタレストターゲティングの導入を発表しました。ユーザーのインタレストは、LinkedInでシェアされたり、エンゲージメントされたコンテンツを基に判断されます。特定のインタレストを持っているユーザーに関連性のある広告を配信することで、ビジネスを拡大させることが可能です。
インタレストターゲティングの仕組み
日本語対応の管理画面では「趣味・特技」として項目が追加されており、200以上の選択肢が用意されています。
下記は選択肢の大カテゴリです。
・テクノロジー
・ビジネスと管理
・マーケティングと広告
・政治と法律
・社会と文化
・科学と環境
・芸術とエンターテイメント
・販売と小売り
・金融と経済
例えば、「テクノロジー」という大カテゴリの中には「インターネット基盤」「人工知能」など13個の中カテゴリがあり、さらに「インターネット基盤」の中には、「Web開発」と「コンピュータネットワーク」という2個の小カテゴリがあります。カテゴリごとに項目を選択することが可能です。
また「趣味・特技」は、以前から設定可能だった「会社」「統計データ」「学歴」「職務経験」のセグメントと掛け合わせることが可能なため、例えば「エンジニア」の職務経験を持ちつつ、「マーケティングと広告」の趣味・特技を保有しているユーザーに広告を配信することも可能です。セグメントを掛け合わせた分、オーディエンスの規模は減少しますが、ターゲティングの精度は上がるため、活用していきたい機能です。
インタレストターゲティングの事例
LinkedInはイギリスのマーケティングエージェンシーであるDigitas UKの事例を紹介しており、キャンペーンの一部にインタレストターゲティングを使用した結果、クリック率が25%向上したようです。また、カルーセル広告と組み合わせて配信した場合は他のプラットフォームと比較してはるかに高いCTRを達成したとのことです。
LinkedIn広告の現状
DIGIDAYの記事によると、LinkedInを利用している290人のメディアバイヤーに2019年のLinkedIn広告の予算についてアンケートをした結果、42%のメディアバイヤーが予算を増額すると回答したようです。
また、2019年1月30日(水)に発表されたマイクロソフト社の決算報告によると、2017年10月~12月と比較して2018年10月~12月のLinkedInの売上高は29%増加し、セッションも30%増加したとのことです。
このようにLinkedIn広告は成長しており、今後もアップデートが続くのではないでしょうか。
2018年は動画広告・カルーセル広告・ダイナミック広告のリリース、新管理画面への移行と広告フォーマット関連のアップデートが多い年でしたが、2019年はインタレストターゲティングを皮切りにターゲティング関連のアップデートが増えることを期待しています。
例えば、Facebook広告には類似ターゲティングや動画広告の再生時間の長さに基づいたリターゲティング機能が存在しますが、LinkedIn広告にはまだありません。このような機能もいずれ実装されると嬉しいですね。