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Google AdMobがアップデート
Googleは、2018年12月14日(金)にAdMobのOpen Bidding(ベータ版)に関して5つのアップデートを発表致しました。AdMobとは、アプリから得られる収益拡大のために利用する、アプリ開発者向けのサービスになります。アプリ版のGoogle AdSenseのようなイメージで、アプリ内に広告枠を設ける事により収益の増加を狙います。Open Biddingとは、今年の3月にGoogleが発表したAdMobの新しい機能で、「リアルタイムCPMによるオークション」「複数のアドネットワークパートナーを1つのプラットフォームで管理」「SDK数の減少」などによりマネタイズを最大化するための、いわゆるSSP(Supply Side Platform)と捉えるとわかりやすいかと思います。
①8社のパートナーの参加
2018年12月14日(金)から、OpenX、Index Exchange、Smaato、Tapjoy、AdColonyに加えて、Facebook Audience Network、AppLovin、Rubicon Projectが現在進行中のベータ版に加わりました。今回の追加で広告在庫が増加したため、アプリ面への広告配信に一部影響が出る事が想定されます。
②様々な広告フォーマットの追加
インタースティシャル広告、リワード広告、バナー広告などの広告フォーマットに対応しておりましたが、まもなくネイティブ広告のフォーマットにも対応するとの事です。こちらもリリース後、アプリ面への広告配信に影響が一部でる可能性が考えられます。
③アクションレポートの追加
来年早々に、Open bidding アクションレポートが利用可能になるようです。このレポートでは、誰がオークションに参加していて、どの広告在庫が買われているのかが分かるようになり、情報の透明性が向上いたします。また、本機能はベータ版参加者のみに提供されるとの事です。
また、アプリ開発者向けツールの導入をより簡単にするための以下の2つの機能がリリース予定との事です。
④アプリに正しく広告が表示されているか簡単にテスト
アプリ面に正しく広告が表示されているかを簡単に確認できる機能が提供されるとの事です。この機能により、広告の非表示による機会損失を防ぐことが可能です。SDKとの統合で問題が発生した場合、個々のアドネットワークを調査し、すぐに問題の原因を特定する事が可能になるようです。
⑤広告リクエストのタイムアウトを減らす機能
SDKアダプタを“warm up”して、最初の広告リクエストのタイムアウトを減らす機能です。一度にAdMobに呼び出した全てのSDKアダプターを初期化し、最初の広告がリクエストされたときに全てのアダプターをすぐに使用できるようになるようです。そのため、広告配信の機会損失が減少する事が考えられます。
今回のAdMob関連の発表の最後には、
Stay tuned for more exciting announcements over the next few months.
という事で、今後数か月の間にAdMobに関する発表は続きそうなため、楽しみにしたいと思います!