ベータプログラムの成功を受け正式リリース
2018年12月13日、米国のIntegral Ad Science(以下IAS)はYouTube向けブランドセーフティ機能を正式リリースしたことを発表しました。
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2017年12月より、世界7ヵ国で50以上の広告主を対象としたベータプログラムがすでに開始されており、IASの計測レポートを活用してブランドセーフティ要件を満たすだけでなく、YouTube広告の効果そのものを改善することができたとのことで、今回の正式リリースに至ったようです。
本機能により、広告主はYouTube上で配信したインストリーム広告がブランドの求める品質と一致したコンテンツに表示されているかどうかを検証することができるようになります。ビューアビリティ、不正インプレッションの計測は2016年10月から可能でしたが、今回これにブランドセーフティ機能が加わったかたちとなります。
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IASとの協業で着実にブランドセーフティを強化
2017年3月、世界的な広告会社Havasや大手ブランドのロレアル(L’Oréal)が、ブランドセーフティの観点からYouTubeへの広告出稿をイギリスで全面的に取りやめたことが話題になったのはご存知の方も多いかと思います。
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これを受け、同じく2017年3月にGoogleは広告ポリシーの厳格化やブランドセーフティレベルの向上を掲げます。そしてその1か月後の2017年4月には、YouTube広告のブランドセーフティ・レポート提供に向けてIASと協業していくことを発表しました。
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加えて、2018年7月、IASはGoogle Measurement Partnersプログラムにおいてブランドセーフティとビューアビリティ両方のローンチパートナーに選出され、Googleとの協業をより強固なものとしました。
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IASがパートナーとして選ばれたのは、アドベリフィケーション分野における実績はもちろんのこと、テクノロジーへの惜しみない投資があげられるかと思います。YouTube上にアップロードされた大量の動画コンテンツの解析に人工知能の活用は不可欠で、積極的に投資をしているとのことです。
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新しいテクノロジーの活用や、第三者の計測パートナーと広告プラットフォームの密な連携を通して、広告の透明性がますます向上することを期待したいですね!