ディスプレイ広告関連の3つのアップデート
Googleは、2018年12月18日(火)に3つのアップデートを発表致しました。
①動的プロスペクティング配信
動的プロスぺクティング配信とは、動的リマーケティングのような広告をサイト未訪問ユーザーに配信する手法になります。動的リマーケティングは、ユーザーがサイト上で閲覧した商品情報を元に、閲覧商品やそれと関連する商品を広告として配信します。
一方、動的プロスぺクティング配信は、機械学習を使って、見込み顧客が探しているものを予測し、広告を配信します。システムはユーザーが何を探しているかがわかると、その意向とユーザー属性(年齢、性別、世帯収入など)に基づく情報とを組み合わせて、ユーザーをフィード内の商品とマッチングします。フィードの商品は、効果性や関連性などの要因に基づいて評価され、コンバージョンにつながる可能性が最も高い商品が選ばれるとの事です。
動的リマーケティングキャンペーンに動的プロスペクティングを追加する方法は、こちらをご参照ください。
②オーディエンス拡張機能
ディスプレイキャンペーンにおいて、オーディエンス拡張機能が追加される予定です。オーディエンス拡張機能は、現状と同程度のコンバージョン単価で、コンバージョン数を増加したいときに活用する事ができます。本機能が追加される背景としては、月予算を活用するために、月末またはキャンペーンの終了時に入札価格を引き上げるケースが多く見受けられ、その場合、結果を予測する事が難しくなるためとの事です。本機能を活用した事例としてGoogleは、同じ投資額で、コンバージョン数を最大約50%まで増加させたと発表しております。
本機能はの設定方法は執筆時点では公開されておりませんが、ターゲティングの「慎重な拡張」と「積極的な拡張」を設定する箇所(『広告グループ』>『設定』>『ターゲット設定』>『ターゲットの自動化』)から選択するようになると考えられます。現状は、「ターゲティングを自動化しない」「自動化(慎重)」「自動化(積極的)」から選択していたものが、Googleから発表されたイメージを見る限り、6段階のレバーで調整が可能になるように思われます。また、選択した拡張度合いに応じて、週ごとの想定インプレッションも確認できるようになるとの事です。
類似拡張機能に関しては、Facebook広告やYahoo!ディスプレイアドネットワークにも存在しておりますが、どちらもユーザーリストに対しての拡張機能となっており、今回発表されたGoogleのオーディエンス拡張に関しては、広告グループで設定しているターゲティングの拡張度合いを設定できるため、リマーケティングなどのユーザーリストを使用するターゲティングに限ったものではない模様です。
③カスタムインテントオーディエンスの自動作成
カスタムインテントオーディエンスとは、キーワードやURL(サイト、アプリ、YouTubeなど)を任意に設定したリスト(※キーワードやURLは、合計15個の設定を推奨)を作成し、それらに興味関心を持っているとGoogleのシステムが判断したユーザーに広告配信ができるターゲティングです。
自動作成とは、Googleの機械学習を通して、配信中のキャンペーンを分析し、自動的にカスタムインテントオーディエンスのリストが作成される機能になります。
※本機能は、2018年11月6日の記事にも取り上げておりましたので、こちらもご覧下さい。
Googleの調査によると、休暇中、買い物客の約61%は、新しい小売業者から商品を購入するという結果が出ているとの事です。年末年始に備えて、活用できる機能は設定してから、年を越しても良いかもしれません!