Google Manufacturer Center が日本でも利用可能に

Google Manufacturer Center が日本でも利用可能に

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Manufacturer Centerが国内で利用可能に

Manufacturer Centerは、2015年より米国で利用可能になり、2017年11月には、イギリス、オーストラリア、ドイツ、フランス、ブラジル、オランダでも利用可能になりましたが、その時点では日本は未対応の状況でした。

2018年7月9日、Googleは日本でもManufacturer Centerが利用が可能になった事を発表したので、今回は改めてManufacturer Centerがどのようなツールで何ができるのかを見ていきたいと思います。

 

Manufacturer Center と Merchant Centerの違い

Manufacturer Center と Merchant Centerの違いは、下図をご参照ください。

Manufacturer-CenterとMerchant-Centerの違い

Manufacturer Centerは、主にメーカーやブランド所有者などが利用し、商品の詳細情報をGoogleに提供することで、消費者が利用できる情報の充実を図るとともに、Googleエコシステム全体で使用された検索語句に基づいて、ユーザーに表示するショッピング広告の質の向上を図ります。また、Manufacturer Center経由では、ショッピング広告など広告掲載はできないため、メーカーやブランド所有者がショッピング広告を掲載したい場合は、Merchant Centerを利用する必要があります。

Manufacturer CenterフィードとMerchant Centerフィードで、Googleに提供する商品情報の違いは、下記リンクよりご参照ください。

 

Manufacturer Centerの活用事例

Googleは、Manufacturer Centerを利用して、コンバージョン数を増加した事例を3件紹介しております。

1件目は、BOSCHというドイツを本拠とする自動車部品と電動工具のメーカーになります。BOSCHがManufacturer Centerを活用する以前は、ユーザーが「軽量ドリル」と検索しても、BOSCHのPS31BNブラシレスドリルを見つけることは、ほとんどありませんでした。そこで、PS31BNがコンパクトで軽量であるという情報をフィードに加えた所、「軽量ドリル」でも広告掲載がされるようになりました。このような改善を行った結果、正確で詳細なデータをアップロードした商品は、BOSCHの商品をGoogleに掲載している小売業者のサイトも含めて全体で、コンバージョン数を4%増加させました。

2件目は、JanSportというアメリカ合衆国のキャンプ用品ブランドになります。JanSportでは、例えば大きいサイズのバックパックに対して、大きな2つの収納ポケットがある事、ペットボトル用のポケットがある事など大容量を強調した説明を追加するという流れで、製品イメージ、説明、詳細を見直しを行いました。結果として、製品データが更新されていないベンチマーク製品と比較して、更新された製品データを持つバックパックのコンバージョン数を13%増加させました。

3件目は、Speakmanというプレミアムシャワーとバス製品のメーカーになります。Speakmanは、製品情報管理のパートナーであるSalsifyと協力して、豊富な製品情報をショッピングセンターでの使用のためにManufacturer Centerに送信しました。結果として、更新されていないベンチマーク製品と比較して、Googleからのコンバージョンを8%増加させました。

 

Manufacturer Centerのアナリティクス(ログ解析)

Manufacturer Centerには、正確で豊富な情報をGoogleに提供するだけではなく、カテゴリーのベンチマークと照らし合わせて、インプレッション、クリック、その他のパフォーマンス指標を確認できます。しかしながら、この機能は、販売者のプライバシー保護の観点から、分析は最低 5 人の販売者と最低 1 つの確認済みブランドが含まれている必要があるのでご注意ください。

データは下図のような形で確認が可能です。※数値は仮で記入しております。

Google Manufacturer Center アナリティクス 1

Google Manufacturer Center アナリティクス 2

各項目の定義は、下記になります。

     

  • カテゴリ合計: 商品が属する Google 商品カテゴリのインプレッション数。
  •  

  • インプレッション数: 個々の商品の合計インプレッション数。
  •  

  • カテゴリインプレッションのシェア: インプレッション数をカテゴリ合計インプレッションで割った値。
  •  

  • カテゴリインプレッションのベンチマークシェア: 関連カテゴリの上位 5 つの商品バリエーションの平均インプレッション数を、カテゴリの合計インプレッション数で割った値。
  •  

  • クリック数: 個別の商品バリエーションから販売者ページへのリンクのクリック数。
  •  

  • クリック率: クリック数をインプレッション数で割った値。
  •  

  • ベンチマーク クリック率: カテゴリ内の上位 5 つの商品 / 商品バリエーションの平均クリック数を、上位 5 つの商品バリエーションの平均インプレッション数で割った値。
  •  

  • 週の開始曜日: Manufacturer Centerでは、日別や月別の数値は確認できず、月曜日を起点とする週別の数値のみ確認が可能。

 

ベンチマークの指標が確認できるのは、改善の余地がどの程度あるかの参考指標にできるため、活用したい指標と考えられます。また、グラフ内のシェアやCTRの部分に、カーソルを合わせると指標を改善するためのアドバイスを確認することが可能です。

 

国内データパートナーは現状確認できず

データパートナーとは、メーカーやブランド所有者などに代わって商品情報の管理と配信を行う第三者の企業です。商品情報管理会社、フィード管理代理店などが該当します。データパートナーは、商品データの準備とManufacturer Centerへの送信を簡略化するので、データは常に最新で正確なものに保たれます。下記、URLよりデータパートナーを探すことができるのですが、2018年7月時点では、国内企業は確認できませんでした。

国内にも活用できるデータパートナーが登場することを期待しつつ、自社のみで導入を進める事が可能な場合は、リリースして間もない現段階でManufacturer Centerを活用してみてはいかがでしょうか。


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