Yahoo!プロモーション広告がスポンサードサーチにおいて 「動的検索連動型広告(Dynamic Ads for Search)」(以下、DAS)提供を5月30日(水)に開始しました。
Google AdWordsの動的検索広告(以下、DSA)を使用しているかたにとってはおなじみかもしれませんが、いくつかの点で特徴が異なりますので、本コラムでDASの特徴とDSAとの違いについて解説していきます。
※2018年6月27日、追記と修正を行いました。
キーワードが優先されるときの条件
DASでは、標準キャンペーンで設定しているキーワードのマッチタイプによって影響を受ける場合があります。例えば、「完全一致」で登録しているキーワードと検索語句が完全に一致した場合、標準キャンペーンで設定しているキーワードで配信される可能性が高いです。
一方、部分一致、絞り込み部分一致、フレーズ一致の場合は、広告のオークション結果により配信される広告が決まります。
動的検索連動型広告のターゲット設定の種類
DASでは下記3つの条件を使用して、ページフィードへのターゲット設定が可能であり、それぞれのターゲティングで入札単価の調整を行うこともできます。
- ページフィード内のすべてのページURLをターゲット設定する
- ページフィード内の特定カスタムラベルをターゲット設定する
- ページフィード内の以下項目での掛け合わせをターゲット設定する
– ページURLの一部
– カスタムラベル
– サイト内のコンテンツ(テキスト)
– サイト内のタイトル(テキスト)の掛け合わせ
※上記は3種類まで掛け合わせが可能です。
※「ページフィード内のすべてのURL」を選択した場合は、他の項目との組み合わせはできません。
上記を確認すると、DASで可能なことはターゲット設定はすべてDSAでもできます。下記の表はDSAとDASのターゲット設定の違いについてまとめましたのでご確認ください。
動的検索連動型広告で運用する際の注意点
DSAと違い、DASは管理画面上で確認できる項目に限りがあり、以下2つの項目を確認できないため、DASにおいて運用最適化を図るには「パフォーマンスレポート」が必須になります。
- ターゲット設定別にCV、CVR、CPAを確認することができない
- CVを獲得したページURLを確認することができない
まず「1」についてですが、DSAの場合自動入札の精度を向上させる目的で、1つの広告グループに複数のカスタムラベルなどのターゲット設定を添付させてデータを集約し、ターゲット設定別に入札単価を調整して最適化を図ります。
ところがDASで同様の構成で配信した場合、管理画面上でコンバージョン(以下CV)、コンバージョン率(以下CVR)、コンバージョン獲得単価(以下CPA)を確認できないため、「パフォーマンスレポート」を活用する必要があります。
次に「2」についてですが、DSAの場合はCVを獲得したページURLを確認して、CVR、CPAの良いページURLのみ入札単価を引き上げてパフォーマンスを最大化させるという方法があります。
DSAはCVを獲得したページURLを管理画面で確認できますが、DASでは確認できません。そのため、DASでパフォーマンスの最適化を行うためにもやはり「パフォーマンスレポート」が必要となってくるのです。
パフォーマンスレポートを活用して運用最適化
それでは、先ほど説明した2つの項目の確認方法を説明します。
パフォーマンスレポートの画面に移動すると「レポートの種類」に「検索クエリーレポート(動的検索連動型広告)」と「ページフィードターゲティングレポート」があります。
「検索クエリーレポート(動的検索連動型広告)」ではCVを獲得したページURLを確認できます。デフォルトの設定だと出力されないので、「表示項目」の「オプション項目」から以下赤枠で囲まれている項目を選択してください。
「ページフィードターゲティングレポート」ではターゲット設定別のパフォーマンスを確認することができます。ここではページフィードターゲティングがターゲット設定ID別に出力されるので、管理画面で設定したターゲット設定とそのIDを確認して出力したレポートと照らし合わせる必要があります。
上記のレポートでは、DASが入札した検索クエリーや動的に作成された広告文なども確認できますので、是非活用ください。
まだリリースされて間もないDASですが、まだ実践していない企業も多いのでDSAより低いCPCで配信できると思います。皆さんも是非早めに実施してみてはいかがでしょうか!
Go Sugihara <gogo@atara.co.jp>
3月4日(土) 11:37 (13 時間前)
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