5月23日(水)にYahoo!プロモーション広告がスポンサードサーチにおいて「動的検索連動型広告(Dynamic Ads for Search)」(以下、DAS)の提供を発表しました。開始時期は5月30日(水)となります。※日程は変更になる場合があります。
動的検索連動型広告とは
Googleの動的検索広告を使用している方はおなじみかもしれませんが、DASとはページフィードに登録したURL(ユーザーが広告をクリックした際に表示されるページ)のコンテンツと関連性の高い検索語句に対して自動的に広告を配信することができる機能です。
従来のスポンサードサーチと違い、DASではキーワードを入稿する必要がなく、代わりにユーザーが広告をクリックした際に表示されるページのリスト(ページフィード)を登録する必要があります。
タイトルや最終リンク先URLはページフィードに登録したURLに基づいて動的に生成されます。また、ランディングページに関しては、ページフィードに登録されているURLのコンテンツの中からユーザーの検索語句にもっとも関連性の高いページが自動的に設定されます。
動的検索連動型広告のメリット
DASを使用すると、次のようなメリットがあります。
- 運用工数の削減:
DASではキーワードの入稿が不要となります。そのため、商品やサービスごとにキーワードを入稿する必要がなくなり、膨大な商品点数を持っている広告主にとっては大幅な時間の節約になります。 - 広告が自動的に更新:
タイトルや最終リンク先URLなどは登録したページフィードを基に自動生成されるため、広告の内容とサイトの情報が自動的に連動され、広告の内容を最新の状態に保つことができます。 - トラフィックの増加:
手動で追加したキーワードでは網羅しきれなかった検索語句に対しても広告を掲載することができるため、トラフィックが増加し、売り上げを伸ばすことができます。 - 新たな検索語句の発見:
DASを利用することで訴求商材と関連性が高い新たな検索語句を発見できます。 - 関連性の高いタイトルが動的に生成:
ユーザーの検索語句に対して関連性の高いタイトルが動的に生成されるため、キーワードで登録している従来のスポンサードサーチと比較してCTRが向上する場合があります。
動的検索連動型広告を運用する上でのポイント
キーワードを登録する必要がなく、タイトルなどを動的に作成してくれるDASは非常に便利な機能ですが、この機能で一番重要なポイントはページフィードに登録するURLのコンテンツをしっかり作りこむことです。
上記でも説明している通り、DASはページフィードに登録したURLのコンテンツと関連性の高い検索語句に対して自動的に広告を配信することができる機能です。そのため、コンテンツをしっかし作りこんでいないと訴求商材と関連性が高い検索語句に対して広告を表示することができません。
DASを開始する前に、ページフィードに登録するURLのコンテンツ内容を確認することをお勧めします。画像の多いページについてはalt属性にテキスト情報を記載し、検索エンジンに情報を正しく伝えましょう。
また、DASでパフォーマンスの良い検索語句をキーワードとしてむやみやたらに登録することはやめましょう。
DASではユーザーの検索語句に対して関連性の高いタイトルが動的に生成されるため、キーワードで登録している従来のスポンサードサーチと比較してCTRが向上する場合があります。そのため、パフォーマンスの良い検索語句をキーワードとして登録した結果、CTRが低下し、CV数が減少する場合があります。
キーワードとして登録する際には、そのキーワードと関連性の高い広告文があることを確認してから登録することをお勧めします。
入稿時の注意点
DASを入稿する上で、以下の注意点がありますのでご確認ください。
- 動的検索連動型広告については、タイトルは自動生成されるため、必須表記は説明文に明記してください。
例:18禁、意見広告など - タイトルが広告掲載基準に抵触した場合は、タイトルの生成元であるサイトの広告掲載が停止されます。
- 再掲載をご希望の場合は、タイトルの生成元であるサイトの表現を修正のうえご入稿ください。
- 広告の審査が完了してから実際に広告が配信されるまでに数日~2週間程度かかる場合があります。
- 運用中のスポンサードサーチアカウント内に専用のキャンペーン(動的検索連動型広告キャンペーン)を作成します。
また、動的検索連動型広告の提供開始に伴い、Yahoo! JAPAN広告掲載基準およびYahoo!プロモーション広告入稿規定の変更・追加がありますので、詳細は以下のファイルをダウンロードして確認してください。
まとめ
多くの広告運用プレーヤーが待ちに待った機能がやっと提供されましたね!実際活用してどの程度のパフォーマンスが発揮されるのか未知なので、まずは商品詳細ページなどのディレクトリ階層が下の部分のページをページフィードに登録し、キーワードと併用して運用するのがよろしいかと思います。皆さんもこの機会にぜひ活用してみてはいかがでしょうか!