2018年2月26日、Googleはバルセロナで開催されたMobile World Congressで、他社とサイトの表示速度を比較できるMobile Speed Scorecardと、表示速度が改善された場合の収益を表示するImpact Calculatorを発表しました。
参考:
Mobile Speed Scorecard
Mobile Speed Scorecardとは、他社とサイトの表示速度を比較できるツールです。このツールは、世界中の12ヶ国から数千のサイト表示速度を表示します。このツールで表示されるサイト表示速度はChrome User Experience Reportに基づいたデータが表示されるため、リアルタイムの表示速度ではなく、Chrome上で実際にユーザーが体験した表示速度が表示されます。
右上にあるオプションで国と3G/4Gを選択する事ができます。Googleは、3G接続では5秒以内、4G接続では3秒以内を推奨しています。
Impact Calculator
Impact Calculatorとは、表示速度が改善された場合、収益にどの程度影響があるかを確認する事ができるツールです。
入力する項目は以下の通りです。
- Domain:計測対象のドメイン名
- Current Speed(Second):サイトの表示速度
- Average Monthly Visitors:平均月間訪問者数
- Average Order Value($):平均注文額
- Conversion Rate(%):コンバージョン率
表示速度の重要性
モバイルデバイスのユーザーエクスペリエンス改善は売上に大きく影響します。Googleの調査では、小売りサイトの表示速度が1秒が遅くなるとコンバージョン数が最大20%減少し、53%のユーザーは3秒以上かかると離脱してしまいます。つまり、ユーザーを読み込み速度の遅いランディングページへ誘導すると、ウェブサイトの直帰率や離脱率が増え、トラフィック、売上が減少します。
また、Googleはページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として2018年7月より使用することを発表しており、表示速度の重要性はますます増しています。
参考:
そのため、Googleは表示速度の改善策として以下のサービスを発表しています。
- Accelerated Mobile Pages (以下、AMP)
- 並行トラッキング
リンク:
サイトの表示速度は売上に直結する問題であり、運用型広告のみで改善するには限界があります。運用者はウェブマスターとの連携を密に行い、上記の施策を行ってみてはいかがでしょうか。