2018年2月1日(日本時間で2月2日)、Instagram はインスタグラム ストーリーズ広告にカルーセル形式が追加されたことを発表しました。
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本アップデートは Gap、Paramount、California Pizza Kitchen などのグローバルパートナー企業から順に提供開始されるとのことです。
よりリッチな表現が可能に
これまでは、1つのストーリーズ広告につき1つの画像や動画、リンク、またはコールトゥアクションのみ表示可能となっており、没入感の高いフルスクリーンのフォーマットが魅力である一方、画像であれば5秒、動画であれば最大15秒までと、広告主はひとつのクリエイティブかつ限られた時間の中でユーザーに訴求する必要がありました。
今回のアップデートにより、1つの広告内に最大3つのクリエイティブやリンクを追加することができるようになったことで、連続したストーリーテリングや同一カテゴリの複数コンテンツを一つのストーリーとして見せることが可能になります。リンク先も含め、広告主はより柔軟にストーリーズ広告を作成することができるでしょう。
以下は Gap のストーリーズ広告のスクリーンショットですが、構成が異なる短尺動画を組み合わせることでユーザーのアテンションを維持する工夫がされています。次の展開が気になるような構成にすることが、クリエイティブを作るうえでひとつのポイントになるかもしれません。
Gap 含め、グローバルパートナー企業のストーリーズ広告は以下のページでご覧いただけます。いずれの広告も20秒~30秒程度の長さとなっており、短尺という特徴は維持したかたちで作られています。
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デイリーアクティブアカウント数は3億を突破
2016年8月にローンチされたインスタグラム ストーリーズですが、10代を中心に利用者は順調に拡大し、2017年10月時点のグローバルでのデイリーアクティブアカウント数は3億を突破しています。Instagram 全体のデイリーアクティブアカウント数が5億(2017年9月時点)となりますので、全体の60%を占めるストリーズはいまや無視できない広告配信面となっています。
参考:
インスタグラム ストーリーズ広告は2017年3月から提供開始となりましたので、広告メニューとしてはローンチから1年未満の新しいメニューです。ローンチ当初はリーチ目的のキャンペーンのみに対応していましたが、現在はアプリインストールやコンバージョン目的でも使用可能で、筆者もアプリインストールとコンバージョン目的で使用した経験がありますが、そのパフォーマンスは目を見張るものがありました。
Instagram プロダクトマーケティングディレクターであるスーザン・ローズ(Susan Rose)は次のように述べています。
今回のアップデートにより、Instagramを利用する200万の広告主は、ストーリーズ広告におけるクリエイティブをより豊かに表現することができます。ひとつの広告に複数のコンテンツを使うことで、例えばサスペンス映画のプロモーションとして、次第にスリルが高まっていく様子を複数の動画で表現したり、ファッションブランドが同じコートのコーディネートをいくつも見せて着回しやすさをアピールしたり、様々なビジネスによる活用が考えられます。今後、クリエイティビティにあふれるストーリーズ広告を目にするのを楽しみにしています。
今回のアップデートでクリエイティブ作成における柔軟性は格段にアップしましたので、まだインスタグラム ストーリーズ広告を配信したことがないという広告主はこれを機にトライしてみてはいかがでしょうか?グローバルパートナー企業から順に提供開始とのことですが、早い段階での全広告主への展開を期待したいですね!