アイソンが Google の DoubleClick 製品とデータ連携開始
2018年2月7日(水)、人工知能(AI)搭載のプラットフォームを提供するテクノロジー企業 Appier (エイピア)は、AI技術を搭載したオーディエンス分析プラットフォームであるアイソン(Aixon)と DoubleClick のデータ連携を開始したことを発表しました。
アイソン(Aixon) で分析したオーディエンス情報を基に AdWords, Facebook アカウントや、Appier社が提供するDSPから広告を配信することは以前から可能でしたが、今回のアナウンスにより、アイソンで抽出したオーディエンス情報を基に、「DoubleClick Bid Manager」での広告配信も可能となります。また、「DoubleClick for Publishers」、「DoubleClick Campaign Manager」との連携も可能となっています。
アイソン(Aixon)については Unyoo.jp でも2017年8月に特集いたしましたので、下記の記事もあわせてご参考いただければ幸いです。
加速する人ベースのマーケティング
デバイスの多様化などに伴い、Cookie の仕組みを利用した広告のターゲティングやトラッキングがいよいよ現実的に厳しくなってきており、個人をより特定できる情報を捉え、分析し、広告や広告でない施策を問わず、マーケティングに活かしていくことが求められており、そのキーとなる顧客情報が蓄積されたCRMに今、再度注目が集まっています。
実際、世界最大の広告代理店WPPの子会社であるGroupM がGoogle, Facebook に対抗して独自のID を構築したり、電通と電通デジタルが「People Driven Marketing」を標榜して「People Driven DMP」を構築するなど、複数の cookie 情報をひとつにまとめる動きが加速しています。
Appier は、自社のコアコンピタンスであるAI・機械学習の力を活用して、日本を含むアジアを中心に20億以上のデバイスをユニークユーザー単位に独自に分類する「エイピアクロススクリーンデータベース」を保有しています。この人ベースのオーディエンス情報は、Google, Facebook, などの巨人を除けば相当な規模になることが想定され、前述の人ベースのマーケティングという観点からも今後注目していく必要があるのではないかと思います。
Appier が保有する人ベースのオーディエンスデータが DoubleClick と連携したということで、またさらに人ベースのマーケティングの動きが加速していくのではないかと思います。今後の動きが楽しみです!