2017年11月7日(日本時間で11月8日)、GoogleはGoogle Data Studio(以下、Data Studio)の新機能として「データ管理オプション」を発表しました。
参考:
データ管理オプションの概要
データ管理オプションは、レポートのデータソースで使用するアカウントを、そのレポートの閲覧者が選択できるようにする機能です。
データ管理オプションを使用しない場合、レポートの各データソースは特定のアカウントに紐づけられます。例えば、Google AdWords(以下、AdWords)のデータソースは、1つのアカウントごとに、Google アナリティクス(以下、アナリティクス)であれば、アナリティクスの 1 つのレポートビューごとに紐づけられます。
そのため、以前までのData Studioでは1つのアカウント、レポートビューごとにレポートを作成する必要がありました。しかし、データ管理オプションを利用すれば、1つの共通のテンプレートレポートを作成することで、閲覧者によって表示したいアカウント、レポートビューのデータが異なる場合でも、レポートを簡単に共有することができます。
現在、データ管理オプションは以下のデータセットのみをサポートしていますが、Nick Mihailovskiさんによると、他のコネクタについても今後数ヵ月以内にサポートしていく予定とのことです。
- AdWords
- DoubleClick Campaign Manager
- Google アナリティクス
- Search Console
- YouTube
参考:
上述でも述べてように、1つの共通のテンプレートレポートを作成することで、閲覧者によって表示したいアカウント、レポートビューのデータが異なる場合でも、レポートを簡単に共有することができますので、AdWordsやアナリティクスの数多くのビューにアクセス権を持っている代理店や大規模組織の広告主にとっては大変便利な機能になります。
また、今後さらなる運用手法が増え続けることにより、確認する指標やメディア、データが増え続け、Excelや管理画面上で分析することが困難になってくることが予測されます。分析工数を省き、課題解決のためのPDCAサイクルをより高速化していく上で、BIツールでデータの視覚化(データビジュアライゼーション)を行うことは、今後必要不可欠になるのではないかと思います。引き続き進化が楽しみです!