Google AdWords(Google 広告)のショッピング関連プロダクトが大幅アップデート

Google AdWords(Google広告)のショッピング関連プロダクトが大幅アップデート

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ホリデーシーズンを見据えた恒例の大幅アップデート

2017年10月24日(火)、Google は米国最大のショッピングシーズンであるThanks Giving を見据えてAdWords のショッピング関連プロダクトを大幅にアップデートしました。

 

 

「ショーケース広告」が15ヶ国で利用可能に

Google によれば、Eコマース関連の検索語句のうち、約40%以上が「women’s athletic clothing(トレーニングウェア 女性)」や「living room furniture(リビング 家具)」のように、特定の商品をこれから探すための検索であると言います。特定の商品に絞りきれていないユーザーに適切な商品情報を届けるため、Google は2016年から比較検討段階の検索語句に対して複数の商品が表示できる「ショーケース広告」をテストしていました。

 

今回の発表により、この「ショーケース広告」が新たに15ヶ国で使用することが可能になりました。先日すべての広告主が利用可能となったAdWords の新管理画面から設定できるようになります。

 

 

画像: Inside AdWords
 

 

Google によれば、「ショーケース広告」をクリックしたユーザーは、「ショーケース広告」経由で訪れた店舗・ブランドの商品をより絞りこんで平均して約2倍検索しやすくるとの調査結果が出ており、「ショーケース広告」を通じてより購買に近い態度変容を促すことができるとしています。

 

なお、「ショーケース広告」は DoubleClick Search や Kenshoo, Marine のような、「ショーケース広告」に対応済みの 3rd Party の自動入札ツールでもトラッキングやレポーティングなどが可能です。

 

アパレル関連の検索結果ページのアップデート

自然検索の検索結果面では「visually rich design」という新UI が発表されました。下記の図のように、ブランドのロゴとともに大きめの商品画像が表示され、サイズや色などでフィルターすることができるようになっています。また、「Similar looks」という新UI も追加され、ユーザーの過去の商品閲覧履歴や検索行動に応じて検索している商品に類似した商品をレコメンドする機能も追加されます。

 

 

画像: Inside AdWords
 

Google アシスタントへの対応

今回のアップデートにより、ローカル在庫広告がGoogle アシスタント上でも掲載されることになります。モバイルデバイスに搭載されている Google アシスタントや、日本でも発売が開始されたGoogle Home で “Ok Google, where can I buy _____ nearby?” といったように、近くの店舗での在庫状況を調べると、下記の図ように店舗情報と商品情報が掲載されるようになります。日本語への対応は今のところ未定ですが、近い将来日本においても利用可能になると予想されます。

 

画像: Inside AdWords
 

ディスプレイ広告に関しては Google マップなどのGoogle が提供するサービスを中心に、店舗誘導に関連する新しい広告枠の開発が行われる予定で、下記のようなモックアップ画像が公開されています。

 

 

画像: Inside AdWords
 

これまでも、店舗誘導施策に関連してディスプレイ広告で「住所表示オプション」が追加されるなどのアップデートが行われてきましたが、今回のアナウンスにより今後さらに広告の表示回数の底上げが想定されるため、予算の調整などの再検討が必要となりそうです。

 

 

「来店コンバージョン」が新しい指標に対応

オンライン上の広告効果が「来店コンバージョン」などのオフライン行動にどのような影響を与えているかをより正確に計測するため、新たな指標の追加が発表されました。

 

・Impression-based store visits
今後数ヶ月をかけてディスプレイ広告において「Impression-based store visits」がロールアウトされます。通常のコンバージョンで言うところの「ビュースルーコンバージョン」の「来店コンバージョン」版と考えるとわかりやすいかと思います。vCPM でディスプレイ広告を配信している場合はこちらの指標を合わせて利用するとディスプレイ広告の価値を正確に計測できるようになるのではないかと思います。

 

・「コンバージョンまでの日数」
これまで通常のコンバージョンではアトリビューション分析の観点から「コンバージョン」に要した時間を計測することができましたが、今回の発表により「来店コンバージョン」でもこの指標が可能となります。

 

・New vs. returning customer report (※日本語名称未定)
コンバージョンウィンドウと同様に、「Returning Customer」のウィンドウを最大6ヶ月まで設定し、その間に複数回来店したユーザーを「Returning Customer」、初めて訪問したユーザーを「New Customer」として計測することが可能になります。(※2017年10月時点では提供開始時期は未定です。)

 

・「来店コンバージョン」にユーザー属性レポートが追加
「来店コンバージョン」がユーザー属例レポートにも対応したことで、これまで通常のコンバージョンで確認できていた「性別」「年齢」「子供の有無」などのデータが「来店コンバージョン」でも確認できるようになります。

 

Google は2017年8月にWalMart とパートナーシップを結んでいるため、これらのショッピング広告・「来店コンバージョン」関連の機能についてはWalMart とテストを重ねながらの開発であることが推測されます。

 

 

「来店コンバージョン」の進化の方向性を占う意味でも今後の Google と WalMart をはじめとした大規模マーチャントの動きに注視しておく必要がありそうです。大手の流通企業が IT の巨人とパートナーシップを結ぶことで、どんな化学変化が起こるのか引き続き楽しみです!

 

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