Google Merchant Center に5つの新機能が追加

Google Merchant Center に5つの新機能が追加

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ショッピングシーズに備えたアップデート

2017年9月20日、Google は米国最大のショッピングシーズンである11月の Thanks Giving Day(感謝祭) に備えて、Google Merchant Center に5つの新機能を追加したことを発表しました。

 

2017年5月に行われた Google Marketing Next 2017 の AdWords新管理画面のセッションにおいても、各業種に合わせた機能を強化していくことを強調していました。ショッピング広告は Google にとって AdWords の業種別機能を進める上でもっとも重要かつ先進的なケースと捉えることができますので、今回のアップデートも AdWords の進化の方向性を占う上で非常に注目すべきでしょう。

発表された5つのアップデートを順にご紹介します。

 

1. 「補助フィード」の追加

今回の変更により、商品フィードは「メインフィード」と「補助フィード」の2つに分けられ、「補助フィード」は「メインフィード」内の既存の商品データに関連付ける追加データや補助データを設定するために使用されます。

 

 

AdWords のヘルプページによれば下記のような使用例が上げられています。

 

・キャンペーン管理のためにカスタムラベルを追加またはオーバーライドする
・小売店のプロモーションのプロモーション ID を追加またはオーバーライドする
・タイトルをオーバーライドする
・特定の商品を除外する(excluded_destination [非掲載先] 属性を使用)
・不足している GTIN を追加する
・ローカル在庫広告のローカル在庫情報を追加する

 

 

商品フィード内のデータの更新は「フィードのルール」でも設定可能でしたが、今回の変更でよりフレキシブルな設定が可能となります。

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2. 国をまたいだ配信が容易に

2017年9月7日にGoogle は新たに下記の国でショッピング広告が配信可能になったことを発表しました。今回加わった国・地域を合わせると合計37の国と地域でショッピング広告の配信が可能になったことになります。

 

・アルゼンチン
・チリ
・コロンビア
・香港
・インドネシア
・アイルランド
・ニュージーランド
・マレーシア
・ポルトガル
・シンガポール
・南アフリカ共和国
・台湾
・フィリピン
・アラブ首長国連邦

 

 

今回の変更により、同じ言語で新しく配信対象地域を拡大する場合は下の図のように、配信地域を設定することで簡単に配信対象国・地域を拡大することができます。

 

画像: Inside AdWords
 

また、前述の「補助フィード」を活用することで各商品の「タイトル」や「説明文」を各言語に合わせて変更することも可能になるため、これまで以上に複数国への配信管理が容易になります。

 

3. 「フィードのルール」がContent API 経由の商品データで利用可能に

今回の変更により、Content API 経由でアップロードした商品データにも「フィードのルール」を設定することが可能になります。これにより、商品フィードを直接更新することなく商品データを更新することが可能になり、下記のようなことができるようになります。

 

・フィード内の情報に応じたカスタムラベルの追加
・商品の重量に応じた送料価格の設定
・商品名の先頭にブランド名を追加

 

今後も「フィードのルール」に関する機能はアップデートされていく予定とのことなので、今後の展開がとても楽しみです。

 

4. 「最適化」タブの追加

Google Marchant Center 管理画面の左側に「最適化」メニューが追加されました。この変更により、ショッピング広告の入札価格の変更や、フィード内の情報の追加などによって、どれくらいのクリック数の増加が見込まれるかなどのデータが下の図のような形でカード形式で表示されます。

 

画像: Inside AdWords
 

現在は商品データの改修などによる改善施策が中心ですが、今後は様々な種類の最適化案がレコメンドされる予定とのことなので、AdWords の最適化タブと同様に今後の展開に期待したいと思います。

 

5. 「Merchant Center へのアクセス権」にグループのエイリアスが設定可能に

商品フィードの作成は、広告主の保有する商品マスターデータを加工して生成する必要があるため、ショッピング広告の運用はマーケティング部門だけでなく、開発部門やウェブマスターなどと密に連絡を取ることが欠かせません。

 

これまで、Google Merchant Center ではユーザー個別のメールアドレスしか登録することができませんでしたが、今回の変更によりグループのエイリアスが登録可能になります。

 

画像: Inside AdWords
 

それぞれのユーザーごとに、ニュースの通知やポリシー違反商品の通知などの情報を受け取るか受け取らないかの設定をすることができます。また、Google Merchant Center のログイン権限はなく、ニュースだけをEメール経由で受け取るなどの設定も可能になります。

 

ポリシー違反商品などの通知は放置しておくとGoogle Merchant Center アカウント自体が凍結されたりするなどペナルティも厳し、ショッピング広告の配信ボリュームにも大きく影響します。チームのエイリアスを登録しておくことで、これらの通知にいち早く対応できるようにしておくことをお勧めいたします。

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ショッピング広告や DSA ページフィードが登場したことにより、検索連動型広告は2001年のAdWords のサービス開始時以来連綿と続いてきた「キーワード」による配信が相対的に少なくなり、「データフィード」による配信が中心となっていくと考えられます。今回の Google Merchant Center のアップデートでは、その流れが一層加速していることを感じました。

今後もホリデーシーズンに向けて新機能が出てくることが予想されますので、最新情報をいち早くキャッチアップできるようにしておきたいですね!

 

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