フレッシュマンに寄り添う
2017年7月14日、「Unyoo.jp Meetup vol.10フレッシュマンに寄り添う」と題し、広告代理店、広告主、媒体社の各業界で活躍されている方々にフレッシュマン時代のキャリアや今後について語っていただくイベントが開催されました。そのイベントの模様をお届けいたします。
はじめに、アタラ合同会社の杓谷 匠より「広告主、広告代理店、媒体社という3様の業界で活躍されている方々にフレッシュマン時代から現在までの悩みや葛藤を聞き、今まさにフレッシュマンな方々にに自分の未来像を想像していただく機会を設けたい」と本イベント開催の背景を話しました。
フレッシュマン時代を振り返って
第一部のテーマは、「フレッシュマン時代を振り返って」です。
ここでは、広告代理店、広告主、媒体社の各業界入社3~4年目の方々をお招きし、アタラ合同会社の高瀬 優がモデレーターを務め、プロフィールや現在の会社に入社をするに至った経緯や思いを伺いました。
広告主代表: 川倉 優貴さん (株式会社日本旅行)
広告代理店代表: 福島 紗希さん (Supership株式会社)
媒体社代表: 牧野 臨太郎さん (CRITEO株式会社)
モデレーター: 高瀬 優 (アタラ合同会社)
第一部セッションの様子
広告主代表、川倉 優貴さん(株式会社日本旅行)は「入社して法人向け旅行営業に従事しました。その後、突然インターネット営業に異動になり、海外のリスティング広告担当に抜擢されましたが、インターネット広告については知識がなかったので最初は戸惑いました」と現在の業務に就くまでの経緯をお話されました。
広告代理店代表、福島 紗希さん(Supership株式会社)は、「1社目ではエンジニとして採用され、アプリの計測SDKツールの営業を担当しました。営業をしていくうちにリスティング広告運用に興味を持ち運用できる側に回りたいという思いからSupership株式会社に入社しました。現在はDSPの運用を行っています」と転職から現在に至るまでの経緯をご説明いただきました。
媒体社代表、牧野 臨太郎さん(CRITEO株式会社)は、「新卒で楽天に入社しました。楽天トラベルに配属され、宿泊施設の売上向上提案を行い、2014年CRITEO株式会社に入社に至りました。CRITEOについては、前職にいるときは知らなかったが、誘われてから調べていくうちにパフォーマンスの良い媒体であることを知り、外資系企業に務めてみたいという思いから入社を決心しました。現在は既存クライアントを担当するチームのマネージャーを務めています」と転職に至った気持ち等を赤裸々に語っていただきました。
この後、モデレーターの高瀬より御三方の具体的な業務内容と1日のタイムスケジュールなどを質問し、それぞれの業務を行っていく上での体制、その体制のメリット・デメリット等をお話しいただきました。
「知識を身につけるために何を参考にすればよい?」という質問では、広告主代表の川倉さんは「リスティング広告の基礎を身につけるため、コンサルの方の方に相談しました。『いちばんやさしいリスティング広告の教本』を読みました」と実際に参考に読んだ本を教えていただきました。
同じ質問で広告代理店代表の福島さんは「先輩のつくったアカウントと自分の作ったアカウントを見比べて勉強することと媒体のヘルプページを読むことですね」と来場された方にアドバイスされていました。
10年を振り返って~思えば遠くへ来たもんだ
第二部のテーマは「10年を振り返って~思えば遠くへきたもんだ」です。
第一部登壇者と同じく、各業界に10年間従事されている方をお招きし、10年間を振り返ってキャリアチェンジや転職に至った経緯、これまで経験してきた仕事などをアタラ合同会社、杓谷 匠がモデレーターを務め、お話を伺いました。
媒体社出身: 菅野 圭介さん (ファイブ株式会社)
広告主出身: 大寺 裕也さん (クックパッド株式会社)
広告代理店出身: 和泉 晴之 (アタラ合同会社)
モデレーター: 杓谷 匠 (アタラ合同会社)
第二部セッションの様子
媒体社出身、菅野 圭介さん(ファイブ株式会社)は、「大学時代から広告やマーケティングが好きで自分の人生をかけて広告を変えたいという思いからGoogleに入社。AdMobのPMIやYou Tubeのプロダクトマーケティングを担当しました。組織変更など自分の意に反するこが多くおこってモチベーションが下がることもありましたが、常に自分にとって楽しいこと、最良の選択ができたGoogle時代でした。Googleを退社後、動画のDSPのスタートアップにジョインしたのですが、しばらくして残念ながらチームが解散。転ぶときは前に転んだほうがいいと思い今度は自分でやろうと決め、ファイブ株式会社を立ち上げました」と当時の思いを振り返ってお話されました。
広告主出身、大寺 裕也さん(クックパッド株式会社)は、「新卒株式会社カービューに入社。車をオンライ上で取引する業態のマーケティング部に配属され6年半従事し、デジタルマーケティング担当者としてのアイデンティティが確立されました。その後、株式会社ディー・エヌ・エーに入社しアプリゲームや新規事業のマーケティングを担当しました。ディー・エヌ・エー時代は大きなチャレンジをたくさん経験できましたが、生活領域の課題を重点をおいて取り組みたいという思いから現在のクックパッド株式会社に入社をしました。」と転職に至った経緯を語られました。
広告代理店出身、和泉 晴之(アタラ合同会社)は、「最初は、株式会社セプテーニ大阪支社に入社しました。当時は、運用をやっている先輩もおらずGoogleの大阪支社もなかったのでインターネット広告へき地のような環境で働いていました。その後、フリーを経験してデジタルマーケティングだけでなく総合代理店のオフラインの知識をつけたいと考え、株式会社DAサーチ&リンクの関西支社に入社。しばらくして東京の汐留本社に召集されました。関西にいたときには少なかった予算の大きなクライアントの案件を担当するのはやりがいがあり充実していましたが、今度は代理店でという立場から少し業界をフラットに見れる職場を求め現在のアタラ合同会社に入社。現在は、クライアントのコンサルを主に業務としてやっています。」と紆余曲折あった当時を思い出し述べました。
その後、モデレーターの杓谷より質問させていただき、10年間で積み重ねていったキャリアや能力についてお伺いすることができました。
質問会
第三部は、来場されたかから登壇者方々への質問会です。
「(各業界10年目の方々へ)今でも1年目のフレッシュマンだったころの気持ちは残っていますか?」との質問に菅野 圭介さんは「会社の近くの桜を見上げ上手くやれるか心配だった気持ちを思い出す」と新入社員として初出社した時の気持ちを懐かしむように語られました。
大寺 裕也さんは、「お前のバリューはなんだ?ということを常に意識している。」と述べられました。
和泉 晴之は「同じ緊張感で仕事に取り組んでいる。フレッシュマン時代の気持ちを忘れたら成長が止まると思っている」と回答しました。
また、「周りから変わっていると言われることが多く、周りに合わせるようにしてほうがいいのか、自分らしくいればいいのか悩んでいます」といった切実な悩みに対して菅野 圭介さんは、「変だということにこだわらなくていいと思う。周りがどう思っているかは極論どうでもいい。仕事に必死に向き合って発している言葉は同じくらい必死に向き合っている人に伝わるのでそれでいいと思う。」と力説されました。
大寺 裕也さんは、「インターネット業界の楽しいところは、パッと思いついたアイディアがすごいサービスになる可能性があるところ。変わっているということはそのアイディアが他の人よりも多く出せる可能性があるということだと思うので、マイナスに捉えなくてもいい」と励ましの言葉を述べられました。。
和泉 晴之は、「自分も変わっているとよく言われる。自分を変えるか変えないかの基準は味方がいるかどうか。味方がいない変は独りよがりなので直したほうがいい。味方がいる場合、正しい思う場合はとつきとおせばいいと思う。」と自身の経験をもとにアドバイスしました。
この他にも来場者のフレッシュマンの方々から今抱えている悩みなどの質問をうけ、登壇者の方々が乗り越え方のアドバイスをするといった活発なセッションが時間ギリギリまで繰り広げられました。
業界を超えて相談ができる人脈作りのキッカケの場
セッションが終わった後も来場していただいた方と登壇者の情報交換が行われ、フレッシュマンの方々はもちろん、これまで同業界でも接点が少なかった方々の貴重な出会いの場を提供できたのではないかと思います。
今後もこのような出会いの場を提供できるようUnyoo.jp Meetupを企画してまいります。決まり次第Unyoo.jp上で案内をいたしますので、ご参加のほどよろしくお願いします!