2017年6月15日、Instagram におけるビジネス関連の投稿の UI の変更が発表されました。
今後数週間のうちに、インフルエンサーやパブリッシャーなどが、スポンサー関係にあるビジネスに関する投稿を Instagram にシェアする際、該当するフィードやストーリーズ投稿のサブヘッダーに「◯◯とのタイアップ投稿」と表示されるようになります。
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今回のアップデートに際し、発表では「健全なコミュニティを実現するために」と題し以下のコメントを発表しています。
利用者同士が築き上げるコミュニティこそが Instagram の原動力であり、最大の特徴でもあります。クリエイターとビジネスとの協業関係もまた、Instagram というプラットフォームにおける重要な体験のひとつです。Instagram は、健全なコミュニティを実現するためには、報酬の授受が存在するパートナーシップによるコンテンツについて、高い透明性と一貫性が必要だと考えています。
2017年の F8 でも「コミュニティ」がキーワードとして頻繁に登場し、ユーザー同士のコミュニティだけでなくビジネスにおけるコミュニティも強化すべく「カメラエフェクトプラットフォーム」や「デベロッパーサークル」が発表されましたが、今回のアップデートはその延長線上にあり、昨今話題になっているフェイクニュースから来る透明性問題の対策として打ち出してきたと考えられます。
※ちなみに、フェイクニュースに関する対策の声明は こちら で発表しており、今後さらに対策を強化する方針のようです。
参考:
● タグ付けとインサイトツール
今回のアップデートでは、UIの変更のほかにも、協業関係にあるビジネスをタグ付けできる機能が新たに実装されています。フィード及びストーリーズ投稿には「◯◯とのタイアップ投稿」というサブヘッダーが付き、スポンサー関係にあるビジネスの名称が続いて表示されます。
また、ツールを使用してタグ付けすると、クリエイターとビジネスパートナーの両者が該当する投稿のインサイトにアクセスできるようになり、投稿に対するフォロワーの反応を共有できるようになります。
● 今後の展開
今回のアップデートは、あくまで「これらのツールがコミュニティにどのように受け入れられるかを探るための第一歩」とし、当面はフィードバックを集めることに集中するようです。第一段階ではごく一部のビジネスを対象にツールの提供を開始し、第二段階として数ヶ月以内を目標に公式なポリシーと施行ガイドラインを整え、提供範囲を拡大予定とのことです。