アプリリターゲティング広告に特化したプラットフォームを提供するRemerge の日本法人代表の吉田大氏によると、同社は2017年3月31日に動画フォーマットへの対応を、4月3日にFacebook への広告配信を正式に開始したとのことです。
動画広告でユーザーのアクションを誘導
これまでRemerge ではバナー広告、ネイティブ広告、ダイナミック広告での広告配信が可能でしたが、今回のアップデートにより動画広告が配信可能となり、ユーザーのリテンションを効果的に獲得することが可能になったとのことです。サポートしている動画アスペクト比やエンドカードの仕様は下記に記載がございます。
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グローバルでアプリ計測ツールを提供しているAppsFlyer が2017年2月23日(日本語版は3月2日)に発表したパフォーマンスインデックスによれば、モバイル動画のリテンションスコア(アプリの初回起動したユニークユーザーが30日後までアクティブである率などからから算出したAppsFlyer 独自の評価指標)は特にゲームカテゴリーに分類されるアプリにおいて高く、グローバル平均リテンションスコアと比較して23%上回っているとのことですので、今回の動画フォーマットへの対応は多くの広告主にとって魅力的なものではないでしょうか。
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参考記事:
API 連携でFacebook への広告配信が可能に
β版で提供していたFacebook へのリターゲティング広告配信についても、今回のアップデートにより正式配信を開始しました。すでにβ版でパフォーマンスの高さは証明されており、Product Madness 社はRemerge を介してFacebook 上へのリターゲティング配信をし、課金獲得CPA の30%減、課金売上の27%増に成功したとのことです。
API 連携によりFacebook 上でオーディエンスデータの抽出・アップロードをすることなく、Remerge 側でセグメントを設定すればすぐに配信出来るとのことです。ユーザーがアプリを最後に起動してからの経過日数によって広告のパフォーマンスが大きく変わる場合も考えられますので、少ないタイムラグで該当するユーザーにリーチ出来るのはメリットとして大きいかと思います。
前述のパフォーマンスインデックスのユニバーサル評価(クロスリージョン、クロスプラットフォーム、クロスカテゴリー)において、Facebook はリテンションスコアランク4位を獲得しています。35万以上のモバイルアプリ配信面に加えてFacebook というリテンション獲得という点で強力な配信先が加わったことで、アプリリターゲティング広告のプラットフォームとしての魅力はさらに増したのではないでしょうか。
まだ日本への本格進出から間もないRemerge ですが、今回動画フォーマットとFacebook への広告配信対応と非常に強力なアップデートをリリースするなど、今後も目が離せないプラットフォームのひとつかと思います。ユーザーのリテンション獲得に課題を感じている広告主の方はこの機会にRemerge の活用を検討しても良いかもしれません。
参考記事:
Remerge
https://www.remerge.io/