2017年4月10日(米国時間)、Facebook に広告を出稿する広告主の数が500万を突破したことが発表されました。
500万以上の広告主のうち75%は米国以外の広告主で、Facebook ページを運営するビジネスは実に6,500万、Instagram のプロフィールを導入するビジネスも800万にのぼり、中小企業のビジネスが中心で形成されるビジネスコミュニティも日々躍進を続けている、と伝えています。
ここで気になるのが日本における利用状況ですが、Facebook の月間アクティブユーザー(Monthly Active Users: MAU)が2,700万人となだらかではあるものの増加しており、Instagram に関しては1,600万人と Facebook を猛追しています。
※2017年2月時点のデータ
※スライドはプレス向けラウンドテーブルで使用されたものを引用
モバイルからのアクセスは依然90%以上と非常に高く、モバイルのみのネットワークである Audience Network の最大リーチは2,100万まで拡がっています。
ユーザーの利用状況に合わせ、広告フォーマット等々でモバイル攻略の方法を提供してきた Facebook ですが、
小規模ビジネスが元気になれば、おのずと地域も元気になります。
FacebookとInstagramは、地域コミュニティの構築と活性化に貢献すべく、小規模ビジネスを応援し続けてきました。
(中略)
私たちのオンラインコミュニティを活気づけてくれる数多くの小規模ビジネスのために、顧客とつながりやすくなるような手段を、これからも提供し続けていきます。
とコメントしており、今後もローカルビジネスなど、比較的に事業規模の小さなビジネスオーナーに向けた機能開発が推進されていくのではないでしょうか。
また、発表では中小企業に向けた機能、情報についてもまとめられており、新しい機能も発表されていましたのでこちらでもご紹介したいと思います。
目次
広告マネージャアプリのアップデート
広告の管理やインサイトの確認をモバイルで行うことができる広告マネージャアプリですが、アップデート後、ナビゲーション機能が大幅に改善されました。
Facebook ページや広告アカウントが切り替え易くなり、広告別のパフォーマンスを確認する際も最大5件の広告を横並びで比較できるようになるなど、効率的に作業できるようになっています。
また、今回のアップデートでパフォーマンス改善のためのアドバイスが表示されるようになり(上図右)、タップするだけでアドバイスの内容を反映させることもできます。
クリエイティブ制作のためのリソース集「Mobile Studio」を開設
Mobile Studio はモバイルアプリやツールを使用した広告素材の作成、広告の効果を向上させるためのヒントが盛り込まれたリソース集になっています(残念ながら英語のみです)。
発表では「多くの小規模ビジネスから聞こえてきたのは、Facebook や Instagram 向けのコンテンツをより迅速に、より簡単に、より割安に制作したいという声でした」とコメントしており、Tips & Tricks のコーナーでは写真撮影のスタジオを段ボールとティッシュペーパーで作成する方法が紹介されるなどとてもユニークな内容になっていますので、ぜひご一読ください。
リンク:
Blueprint の拡大
2016年3月に日本語版も開講された Facebook公式の教育プログラム Blueprint ですが、毎月新しいコースが追加され続けています。
現在は日本語を含む10言語で提供されており、「Facebook用語」や「A/Bテスト」といったコースが人気のようで、受講者の半数は小規模ビジネスのオーナーや従業員とのことです。
関連記事:
ユーザーとのコミュニケーションを一括管理
2016年11月にページマネージャアプリがアップデートされ、Facebook、Instagram、Messenger それぞれに届いたメッセージを1つの受信箱で一括管理する機能が提供開始されましたが、この機能がデスクトップでも利用可能になりました。
Small Business Council の公式サイト公開
2014年末、「Facebookがどのように小規模ビジネスの成長に貢献できるのか。それを最もよく知っているのは、他ならぬ小規模ビジネスの皆様」というフィロソフィーのもと立ち上がった「Small Business Council (小規模ビジネス協議会)」の公式サイトが公開されました。
公式サイトでは40を超えるビジネスのストーリーが掲載されており、現在は米国、インド、ブラジル、ドイツの4カ国ですが今後は「より多くの国々で設立していく予定です。」とのことです。
毎春開催される Facebook の F8 も4月18日-19日(米国時間)で開催が決定していますので、例年のように大量の新製品が発表されるのではないかと思いますが、今回のニュースの内容を考慮すると中小企業向けの製品も例年より多く発表されるのではないかと思います。
米国で開催されるため日本から参加できる方は少ないかと思いますが、下記ページから登録するとキーノートやセッションをオンラインで視聴できますので、ご興味がある方はご登録ください。