アプリリターゲティング広告に特化したプラットフォームを展開するドイツのRemerge社が日本に本格進出。本国ドイツのキーパーソン2名と日本の事業責任者に、お話を伺いました。
話し手(写真左から):
Remerge KK、Director Sales & Business Development, Japan、吉田大 氏
Remerge GmbH社、CTO & Co-Founder、Martin Karlsch 氏
Remerge GmbH社、Head of Integrations、Marian Mischur 氏
聞き手:
アタラ合同会社 CEO 杉原剛
※このインタビューは2017年3月に行われました。
Remergeはアプリリターゲティング広告のプラットフォームを提供する会社で、ドイツで創業し、2014年にサービスを開始。現在も東京、シンカ?ホ?ール、ニューヨークの3拠点を同時開設中と急拡大中だ。
アプリリターゲティングに最初から特化した入札アルゴリズムがもっとも大きな特長。毎月500億のアプリユーザーイベントを処理し、予測、入札、製品レコメンドの向上のための学習を行っているという。
主要なグローバルのアプリ解析ツールやSSPとの接続はされているので、adjustやAppsflyerなどを活用しているユーザー企業は、そのデータをすぐに活用できる。
アシ?ア圏におけるテ?ータセンターの準備も並行して進めており、国内SSPやアプリ解析ツールとの接続も推進し、日本国内の広告在庫増強を見込んでいる。動画広告の実装も今月中に予定している。
ユーザー事例としては、海外ではEAなどゲーム系はもちろんだが、ゲームに傾倒はしておららず、食品配達サービスのfoodpandaなど、nonゲームも多いのが特徴。日本でもゲーム系企業を中心にすでに活用が開始しているらしく、こちらも同じく、ゲームだけでなく、nonゲームも有望だそうだ。
先々の取り組みとしてはやはりこの分野でも機械学習で、企業がユーザーとよりスマートなエンゲージメントをできるよう、データを活かし、プラットフォームに反映していくとのことだ。
日本法人の代表に就任した吉田大氏は、前職は大手広告代理店で、Remergeもビジネスとして関わっていたそうだ。アプリ広告の分野にも明るい。現在、日本法人では本格的な事業展開に向けてアカウントマネージャーやセールスを募集しているとのこと。
なお、アプリ解析ツールを提供する、同じくドイツのアプリ解析ツールを提供するadjust社と共同で、去る3月14日にイベントが実施された。
CriteoやGoogleなど、大手プラットフォーマーとは当然競合するが、アプリリマーケティングに特化したアルゴリズムを実直に開発してきたとのことで、自信を伺うことができたし、その実力を発揮した際にどのようなパフォーマンスを見せるのか、非常に楽しみなソリューションである。
Remerge
https://www.remerge.io/