2017年2月27日、Google は製品データのアップロードを支援するツール「Manufacturer Center(マニュファクチャラーセンター)」のセルフサインアップが可能になったと発表しました。
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2015年7月に発表された Manufacturer Center は、これまで大規模に製品を保有するメーカー等への招待制でした。今回の発表により、商品データを持つブランドやメーカー、あるいはライセンスを持つ企業であれば、自身でアカウントを開設して、製品を登録することが可能になります。
発表時の紹介記事:
なお、現時点では、Manufacturer Center に登録するためには、メーカーやライセンシーであるほかに、 1)米国内で販売される商品であること、 2)複数のショップで販売されていること、 3)商品にGTIN(国際取引商品番号 UPC や ISBN 等)が付与されていること の3点が必須です。
確かに、単一のショップのみで販売される一点モノや、GTINのないオリジナル製品であれば Merchant Center への登録だけで済みますし、元々のプラットフォーム側の課題である、「正確で詳細、かつ膨大な量の製品情報データベースをつくる」という目的からは外れます。
マーチャント側としてもブランドのSKUを軸にして横断的なレポート/インサイトを確認できるので、小売店とのパワーバランスによって消費者情報が取得するのが難しいメーカーでも、貴重な情報をオンラインで得ることができ、フィード構築のメリットがありそうですね。
集客に限らず、大規模の小売ビジネスは、徐々にその要諦が「データベースの構築と活用」に収斂されてきていると感じます。(だからこそ規模で戦えない企業には独自の戦術が必要という証でもあると思います)
日本での展開を待ちながら、引き続き製品データベースのデファクト合戦はどこが勝利するのか、見守っていきたいと思います!