2017年1月26日(日本時間で1月27日)にGoogleがAdWordsのテキスト広告を自動生成する機能「Ads Added by AdWords」の試験導入を開始したとの報道が流れています。
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Search Engine Land の記事によれば、1月26日の時点ではまだ2,000アカウントほどの試験導入となっているようです。AdWordsのヘルプページにも Ads Added by AdWords に関する記事がすでに公開されています。正式なローンチ日に関する記載はなく、今後の展開に関してはあくまで試験導入の結果次第という段階のようです。
リンク(英語版):
広告生成の詳細な仕組みは明かされていませんが、上記ヘルプ記事によれば既存のテキスト広告の内容とランディングページの情報を基にAds Added by AdWordsは生成されるとのことです。自動生成されたテキスト広告には、下記のように「Added by AdWords」のラベルが付与されます。(下記の例では、表示URLのパスも追加されています)
ヘルプページの下記記載から、試験導入の対象となるのは広告のバリエーションが少ない広告グループのある一部アカウントのようです。(試験導入に参加したい場合のオプトインについては”Not for the moment”と記載があり、現時点では不可とのことです。)
You may be part of this pilot because we have identified an opportunity to help some of your ad groups’ performance by adding more variations of your ads. We believe that adding more ads to the affected ad groups can improve these ad groups’ performance by 5 to 15%.
(新たなバリエーションの広告を追加することで広告グループのパフォーマンスが改善するアカウントがあると我々は認識しており、そのようなアカウントは試験導入の対象となる可能性があります。上手く機能していない広告グループに広告を追加することで、5?15%のパフォーマンス改善が可能であると我々は信じています。)
新たなバリエーションの広告を追加し最適化が進めば広告のCTR(クリック率)は改善します。今回のGoogle自ら広告主の広告を作成するという大胆な取り組みは、広告の CTR を底上げし、プラットフォームの収益指標である RPM を向上させる狙いがあると同時に、人間の広告作成と、機械学習による広告作成との共存を模索する取り組みなのではないかと思います。試験導入の進捗含め、今後の展開に注目したいところです!