Facebook広告、レポート指標をアップデート:推定リーチ、ライブ配信中のリアクション、グラフAPI

Facebook広告、レポート指標をアップデート:推定リーチ、ライブ配信中のリアクション、グラフAPI

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2016年12月9日(米国時間)、Facebook が「推定リーチ」、「ライブ配信中のリアクション」、「グラフAPI」の3つの指標のアップデートを発表しました。

リンク: Metrics FYI: Estimated Reach, Streaming Reactions, and Graph API

発表に際し、Facebook は以下のコメントを残しています。

“We know how important it is to be open about meaningful updates we make to our metrics, so we’ve created this channel for regular information on metrics enhancements. This series will be similar to our News Feed FYI series.”

(我々は指標のアップデート情報をオープンにする重要性を改めて認識し、Metrics FYI という新シリーズをスタートさせました。このシリーズでは、ニュースフィードに関する情報をお届けする News Feed FYI と同様に指標に関するアップデートをアナウンスしていきます。)

具体的なアップデート内容は以下になります。

推定リーチ: 算出方法の改善

これまでも広告作成時に表示されていた推定リーチの数値をより正確にするため、2016年12月の第2週からアップデートが進められているとのことです。今後新規でキャンペーンを作成すると、潜在的なリーチの総数と1日当たりの推定リーチが表示されるようになります(過去分の成果は考慮されません)。

また、今回のアップデートでは潜在的なオーディエンスサイズをサンプリングし、推定する方法が改善されます。これにより指定されたターゲットについてより正確な推定リーチが算出され、複数のプラットフォーム(Facebook、Instagram、Audience Network)を横断するターゲットもより正確に把握できるようになります。「今回の変更による推定リーチの変動は±10%以内となる見込みです」とのことです。
facebook_metricks-fyi_potential-rearch

ライブ配信中リアクション: 計上先の修正

これまで、ページインサイトの [投稿へのリアクション] 列では、ユニークユーザー1人につき1回分のリアクションしか計上されておらず、ライブ配信中の2回目以降のリアクションは、[投稿のシェアからのリアクション] に計上されていたため、本来の計上先である [投稿へのリアクション] に含めるようこの点を修正されます。計上先が変わるだけですので、両方のリアクション数の合計値に変化はありません。

この修正は、12月中旬以降から新規作成されるライブ動画に適用される予定のようで、修正後は [投稿へのリアクション]の値は平均で500%増え、[投稿のシェアからのリアクション] の値は平均で25%減るだろうとしています。

facebook_metricks-fyi_streaming-reactions-counts-on-posts

グラフAPI: ソーシャルプラグインとモバイル検索における数値の乖離について

FacebookのグラフAPI経由でレポートされるいいね!ボタンやシェアボタンのカウントと、Facebookモバイルアプリの検索バーにURLを入力したときに表示されるカウントが一致しない症状が判明したとのことです。

facebook_metricks-fyi_graph-api_discrepancy

ソーシャルプラグイン(いいね!/シェアボタン)の指標では以下の数値が計上されます。

  • いいね!された回数(Facebook外)
  • URLをFacebookに直接貼り付けてシェアした場合も含め、シェアされた回数(Facebook外)
  • URLに関するFacebook上の投稿への「いいね!」またはコメントの回数

これらの指標の数値とモバイル検索の結果に表示される数値が異なる可能性があり、現在は原因を調査中とのことです。

推定リーチのアップデートは精度が上がり1日あたりの推定リーチがプラットフォーム別に表示されることで出稿前のシミュレーションが行いやすくなったように思います。ライブ配信中リアクションは数値の計上先が変更になりましたので、ご利用中の方は [投稿へのリアクション] と [投稿のシェアからのリアクション] でそれぞれアクションの発生源を混同しないよう注意しましょう。

グラフAPIの症状については追加情報があれば Metrics FYI でアナウンスするとのことですので、こちらでも改めて取り上げたいと思います。

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