2016年10月25日(日本時間で10月26日)、CriteoはGoogleショッピング広告の自動最適化を実現するCriteo Predictive Searchのリリースを発表しました。
リンク:Criteo Launches A New Approach to Search With Criteo Predictive Search
Criteo Predictive Searchは10月25日より米国のみで利用可能で、2017年中にはグローバルに展開されるとのことです。
Criteo Predictive Searchとは
Criteoによれば、Criteo Predictive SearchはGoogleショッピング広告のパフォーマンスを向上させるソリューションとのことです。具体的には、下記3つの工程を通してGoogleショッピング広告の最適化を自動的に実現するソリューションです。
1. Feed Optimization(フィード最適化):
すべてのフィードデータを評価することでフィードのエラーを最小化
2. Machine Learning(マシンラーニング):
シームレスにすべてのキャンペーン要素とユーザーリストを調整することで、理想的な入札価格を生成、購入見込みを向上
3. Campaigns & Reporting in AdWords(AdWordsのキャンペーンとレポーティング):
AdWordsのキャンペーンレポートをレビューすることにより、パフォーマンスインサイトを提供
本ソリューションの特徴として、Criteoは以下の3つをあげています。
・購買意向の強いユーザーのリエンゲージを行動ターゲティング技術(それぞれのユーザーの購買傾向に基づいた自動入札)により実現
・ROIの向上を、様々な要素(製品の特徴、パフォーマンス履歴、デバイス、ユーザーの意向や行動)の細かい粒度での機械学習を反映した入札により実現
・季節商戦やプロモーションのピーク時でも、自動的かつ正確に調整されたキャンペーンにとともに、常に適切なターゲットを捉えることを実現
ベータテストですでに成功事例も
Criteo Predictive Searchのベータテストには米国を代表する小売業の企業30社が参加し、Googleショッピング広告のパフォーマンスを向上させた広告主の事例も紹介されています。
例えば、REVOLVE ClothingのSearch Engine Marketing Manager、Ben Shumは次のように述べています。
消費者のトレンドと在庫が多様化するにつれて、標準のGoogleショッピング広告のキャンペーン構造が我々のパフォーマンスを制限していることに気づきました。Criteo Predictive Searchにより、製品フィード、ユーザーデータ、キャンペーン構造におけるCriteoの豊富な知識と専門性を活用することが可能となり、ROASを3分の1上げることが出来ました。
実際、Criteo Predictive Searchの導入で、Googleショッピング広告におけるコンバージョン数は16%増加、最初の90日間でROASを36%向上させたといいます。
また、Telefloraのデジタルマーケティングディレクター、David Gottesmanは次のように述べています。
Criteo Predictive SearchによるGoogleショッピング広告のマネジメントは我々に驚異的な結果をもたらしました。入札戦略の最適化に非常に役に立ち、インプレッションシェアを増やすことが出来ました。前年同期比で見たときに、我々のパフォーマンスはたった半年間で3桁成長となったのです。
待たれる日本でのリリース
本リリースにあたって、Criteoのサーチ部門のジェネラルマネージャー、Jason Lehmbeckは次のようにコメントしています。
ショッピング広告は、あっという間にeコマースのパフォーマンスを強力に向上させるようになり、小売業界のマーケッターにとって大きなチャンスとなっています。しかし、現在利用可能なツールは全体的に複雑で時間消費し、また広告主の商品を購入したいと思っている消費者とマーケッターをつなぐことについて満足出来るものではありません。Predictive Searchにおける我々のゴールは、小売業者がショッピングキャンペーンを管理するために悩み、考えることなく、素晴らしいパフォーマンスを実現可能とするソリューションを提供することです。
上記含めここまでご紹介してきた情報から、Criteo Predictive SearchがGoogleショッピング広告のパフォーマンスを最大化するための強力な自動最適化ソリューションであることが窺えます。現時点では米国のみで提供されているCriteo Predictive Searchですが、2017年中にはグローバル展開されるとのことですので、日本でのリリースを待ちましょう!