メッセージ表示オプション
2016年10月17日(日本時間で10月18日)、Google は、今後数週間以内に AdWords の新しい広告表示オプションとして「メッセージ表示オプション」を追加すると発表しました。
リンク:Inside AdWords: Click-to-message ads bring a new and easy way to talk to customers
「メッセージ表示オプション」とは、広告に表示されたメッセージ表示オプションのアイコンをユーザーがクリックすると、広告主アカウントが指定した電話番号に直接テキストメッセージが送られる機能です。
テキストメッセージ(SMS)の送受信が可能な携帯電話を使用しているユーザーにのみ表示される仕様ですので、SMSの送受信が可能な電話番号を登録する必要がありますが、既にLINE@などのメッセージアプリによる顧客サポートを実施している企業には非常に馴染みやすい機能ではないかと思います。
メッセージ表示オプションの始め方
メッセージ表示オプションは他の広告表示オプションと同じように始められます。AdWordsの管理画面の「広告表示オプション」タブから「表示:メッセージ表示オプション」を選択することで作成ができます。
作成画面に移ると、以下のような画面になります。
会社名: 正式な会社名のみならず、サービス名など、ユーザーが認識している名称を記入します。25字(12.5文字)
テキスト用の電話番号: ユーザーからのテキストメッセージを受信できる電話番号を入力します。
拡張テキスト: メッセージ表示オプションの広告文として表示されるテキストです。35字(17.5文字)
メッセージ テキスト: ユーザーが広告のメッセージアイコンをタップした際に、ユーザー側のメッセージアプリに自動入力されるテキストです。あらかじめ想定されるような定型文を入れることになります。100字(50文字)
キャンペーンや広告グループごとにオプション内のメッセージテキストを変えておくと、予約の申込み、見積りのリクエスト、質問など、ユーザーの要求に合わせてタップひとつで送信してもらうことが可能になります。配信時間もコントロールできますので、モバイルで完結できるようなタイプのサービスには非常に使いやすいオプションだと言えますね。
既に成功事例も
Googleのリリース記事には、TravelPASS Group、AnyVan、Auto&General、Global Industrial などの多くのB2C企業がベータ事例をコメントしています。
アメリカのデジタルエージェンシー WordStream では、既にベータテストの結果をブログ記事として公開しています。
クリック率がすべてではないですが、広告全体の平均よりは大幅に高く、電話番号表示オプションに匹敵する高CTRを記録しているようです。
広告表示オプションはユーザーの状態やクエリ、デバイス等の実績に合わせて最適なものを出していくように動きますので、サービス上利用できるものであればなるべく追加していくのが鉄則です。メッセージ表示オプションが使えるようになったアカウントは、CRM施策の一つとして活用を検討してみてはいかがでしょうか!