完全移行が2017年1月31日に延期
2016年9月13日、Google はETA (拡張テキスト広告)への完全移行を2017年1月31日に延期することを発表いたしました。当初の予定では2016年10月26日に完全移行予定としていたので、約3ヶ月の延長となります。
参考リンク: Expanded text ads: more time to test and iterate
Google が新プロダクトをローンチする際は、必ずユーザーへの利便性や売上への影響を検証してからロールアウトしますので、ETA (拡張テキスト広告)はGoogle 全体で見るとユーザー・広告主にとってプラスのインパクトが想定されていました。
しかしながら、下記にある通り、個別の広告主単位で見ると、想定どおりにCTR が改善していないケースがあることが窺われます。
some advertisers are still learning how to use it effectively.
To make sure you have ample time to test and iterate your expanded text ads for the holidays, we are giving advertisers more time to upgrade your creatives.
参考リンク: Expanded text ads: more time to test and iterate
ショッピングシーズンを考慮した延期
特に、”for the holiday” とあるように、小売系の広告主は米国最大のショッピングシーズンである11月末のThanks Giving に向けてETA 対応を進めており、10月26日までの完全移行というスケジュールもThanks Giving を見据えたものでしたが、API 対応の遅れや大量の広告の審査などの影響で、パフォーマンスの改善が間に合わないケースがあるように見受けられます。
最大の規模と広告本数を誇る小売系広告主のCTR に改善が見られないことは、Google の売上にも大きく影響するため、米国以外のショッピングシーズンも終わる、2017年1月31日に延期になったのではないかと考えられます。
ETA (拡張テキスト広告)の効果を高めるためのポイント
Inside AdWords Blog では、移行日の延期に合わせてETA (拡張テキスト広告) のパフォーマンスを改善するための6つのポイントが紹介されています。
- 1つの広告グループに3 ~ 5本のETA (拡張テキスト広告)を入稿する
- headline (タイトル)の文言に注力する
- キーワードインサーションの使用や、商品価格を記載する
- ブランドタームの広告文を簡潔にする
- ETA (拡張テキスト広告)のCTR が向上するまで通常のテキスト広告を並走させる
- “longer headlines”で効果が高かった説明文1行目の要素を検証する
参考リンク: Longer headlines for select ads on Google
※6に関連して、日本においては「長いバージョンのテキスト広告」で効果の高かった要素も検証しておくと良いでしょう。
参考リンク:東ヨーロッパとアジアの一部の国で掲載可能な長いバージョンのテキスト広告について
ETA (拡張テキスト広告)のパフォーマンスを改善させるためには、検索クエリと広告文の関連性を高める必要があります。これらのポイントを踏まえつつ、しっかりとキーワードをグルーピングし、キャンペーン構成を整えておくことをお勧めいたします!