Facebook広告、グローバルキャンペーンをサポートする新ツールを発表

Facebook広告、グローバルキャンペーンをサポートする新ツールを発表

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2016年9月8日(米国時間)、Facebook がグローバル展開するキャンペーンをサポートするための新しい機能とツールを発表しました。

リンク: ビジネスのグローバル展開をサポートする新しいツールとリソース

2016年8月時点の Facebook の内部データによれば、ユーザーの関心ごとを調査していく中で17億人を超えるユーザーのうち10億人以上は何らかの外国企業をフォローしていることがわかり、米国に関しては60%以上のユーザーが外国企業をフォローしているそうです。

国や場所に制限されず新規顧客を見つけることのできる機会が増えている中で、モバイルの月間アクティブユーザー数も15.7億人を超えた Facebook としては「あらゆるビジネスの国外進出をサポートできる場でありたいと考えています」ということで新機能の開発に至ったようです。

参考: Facebookの月間アクティブユーザーが17億人を超え、売上も昨対比59%増 ─2016年Q2の決算報告から

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Image: Facebook Q2 2016 Results

今回発表された3つのアップデート:

1. 類似オーディエンスツールの新機能

類似オーディエンスの作成時に外国を指定することで、自社の顧客と共通の特徴を持つ海外のユーザーを対象に類似オーディエンスを作成できるようになりました。筆者の記憶ではずいぶん前から適用されていた気がしますが、今回の発表は全ての広告アカウントへの適用が完了したために改めてアナウンスしたのかもしれません。

作成にあたっての注意事項としては以下になります。

  • 類似オーディエンスのベースになるソースオーディエンスには、1つの国から選んだ100人以上のユーザーをソースオーディエンスに含む必要がある

 

  • ソースオーディエンスには、ターゲットとする国の人を含める必要はない(例:フィンランドのユーザー1万人をソースオーディエンスに設定し、南アフリカの類似したユーザーからなる類似オーディエンスを作成可能)

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2. グローバル地域の指定

キャンペーンの目的を「コンバージョン」または「アプリのインストール」に設定した場合に限り、地域ターゲット設定で、地域(ヨーロッパ、アジアなど)や自由貿易地域(ASEAN自由貿易地域など)を指定できるようになります。

「海外にリーチを広げたいが具体的にどの国のユーザーに配信すれば良いかわからない」という場合でも、この機能を使えばその地域で最も成果を得られる国のユーザーにリーチするよう最適化が働きます。実際にどの国のどのようなユーザーに配信され、どういった成果があったかは管理画面上で確認できますので、グローバルキャンペーンの第一ステップとしては有効ではないでしょうか。

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3. リソースの追加

グローバルキャンペーン戦略を設計する上で参考になるようなオンラインセミナーやハンドブックが今後追加予定とのことです。ハンドブックについては こちら からダウンロードできます(英語版のみ)。

2016年9月9日現在の内容では各地域の代表国のみピックアップされていますが、各国のデモグラフィックデータやEコマース、旅行など業界別の経済規模、ユーザーのトレンド、Facebook の利用目的、オンライン決済の方法など細かいデータまで公表されています(データの内容は国によって異なります)。

facebook_cross-border-business-handbook_brazil-1

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Image: facebook.com

現在も多くの広告主がターゲットをグローバルに拡げていますが、いくつか事例が出ていましたのでご紹介したいと思います。

「国際類似オーディエンスを活用したキャンペーンにより、 ターゲットはニッチでも世界中の顧客や潜在顧客にリーチすることができました。ターゲットを絞ったことが獲得率の大幅な向上につながり、弊社の顧客獲得戦略全体を支えてくれました」
─ トルコ、Modanisa、General Manager & Partner、Sami Güzel氏

 

「Facebookは国外市場の新規開拓に役立っています。国外進出戦略を立てるにあたって、真っ先に検討するマーケティングチャネルでもあります。効率的で、規模が大きくなっても対応できるので、計画よりも早い段階で国外への進出を果たすことができました」
─ マレーシア、Althea Beauty、CEO & Co-founder、Frank Kang氏

膨大なユーザーデータを持つ Facebook をうまく活用できれば、初めての海外配信でも成果を上げる可能性は大いにあるのではないかと思います。ユーザー数だけで考えれば日本より海外の方がはるかにビジネスオポチュニティはあると言えますし、特に日本以外のアジア諸国などは入札相場も低く、同じ予算でも数倍のリーチを獲得できるケースは多々ありますので、海外への出稿をお考えの方は今回発表されたハンドブックや今後開催されるオンラインセミナーを参考に戦略を立て、Facebook でテストしてみるのも良いかもしれません。

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