2016年6月に Facebook から広告に接触したユーザーの店舗への来店数を計測するソリューションが発表(詳しくはこちら)され、発表当時は「キャンペーンの目的を [近隣エリアへのリーチ] に設定することでレポートの指標として確認することができる」というものでしたが、今回は来店数をキャンペーンの目的として設定できるようアップデートされました。
リンク: 来店数というのは、どのような目的ですか。 ─広告主向けヘルプセンター
● キャンペーン目的の概要
[近隣エリアへのリーチ] は名前通り広告配信の最適化がリーチに働いていましたが、[来店数] を選択するとリーチではなく来店数が増加するよう最適化されます。多くの場合来店数を増加させたいという意図があるかと思いますので、キャンペーンを作成する段階から注意しましょう。
● 利用条件
2016年9月20日現在は全ての広告主に提供しておらず、所在地ページに100以上の住所を登録している広告主に限定されています(利用資格の有無については「Facebookの担当者にお問い合わせください」とのことです)。利用条件に満たない場合は、現状 [近隣エリアへのリーチ] を使って来店を促進するしかなさそうです。
● ターゲット設定
各店舗を中心として範囲を手動で指定するか、人口密度に基づいて自動的に設定することも可能になっています。
● 広告フォーマット
1つの画像、動画、カルーセル形式の広告フォーマット、[道順を表示] や [今すぐ電話] など独自のコールトゥボタンを使用できます。
また、来店数の計測が可能になった際に併せて発表された店舗検索ツールも利用可能です。
ヘルプページでは「1つの広告テンプレートを使用し、コンテンツを自動的にそれぞれの店舗の地域に合わせ、広告を簡単に作成できます。」と明記されていますので、広告テキストについては店舗名や住所を自動的に一部反映させるような作成ツールもあるようです。コールトゥボタンもユーザーの現在地に合わせて最も近い店舗情報が紐付けられると思いますので、各店舗の情報を管理する所在地ページには正確に登録しましょう。
2016年からローカルビジネス向けのアップデートも増えてきており、大手の広告主以外も参入しやすい環境になってきています。今後もますますオークションの激化が進むことは想像に難くありませんので、引き続きクリエイティブの重要性が増していくのではないかと思います。