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新しくなったマーチャントセンター
2016年8月30日(日本時間で8月31日)、Google は、ショッピング広告などの元になる商品データベース Google Merchant Center(以下:GMC)のリニューアルを発表しました。
リンク:Inside AdWords: Introducing the new Google Merchant Center
今回のリニューアルでは、基本的な機能はそのままに、ユーザーインターフェースが変更されたほか、幾つかの便利な機能が追加されています。順を追って紹介します。
ユーザーインターフェースの変更
一番分かりやすい変更は、管理画面のルック・アンド・フィールが変わっていることです。
デザインは他のGoogleプロダクトと近いマテリアルっぽいデザインになり、以前は「診断」「フィード」「商品」とやや意味的に被っていた左側のメニューも、「ホーム」にアカウント情報全般、「商品」にはフィード情報、「ショッピング広告」には広告設定のほか品揃えレポートなどが確認できるようになっており、情報構造に合わせてシンプルにまとめられています。
ショッピング関連プログラムとのリンク
これまでよりも GMC を使ったプログラムとの連携が分かりやすくなっています。管理画面の左側のメニューからは消えていますが、管理画面右上の三点マーク(?)から、「Merchant Center プログラム」のリンクをクリックすると表示されますので、まだ利用していないプログラムで、適用可能なものがないか確認できます。
なお、マーチャントプロモーションは2016年8月の時点で日本円では利用できませんので、ご注意下さい。
フィードのルール追加、診断ページの速度向上、通貨換算の実装
今回の更新に合わせ、フィードのルール追加、診断ページの速度向上、通貨換算の実装が開始されています。
フィードのルール追加
「フィードのルール」とは、いわゆる GMC の中で中間処理を行うような機能です。具体的には GMC に合わせたデータを広告主側で作成してアップロードするのではなく、一旦元になる商品データをアップロードして、そのデータを GMC の基準に合うように書き換えることができる機能です。
これは以前より提供されていましたが、他のフィード内の項目の条件に基づいて値を作成/変更するなど、複雑な(でも実現場ではよく利用しそうな)ルールが増えています。フィード広告の利用がショッピング広告に限られている場合は利用価値が高いと思います。(他のフォーマットもたくさん使っているという場合は中間処理の仕組みを入れた方が汎用性が高いと思いますが)
診断ページの速度向上
診断ページの更新速度が大幅に改善されたようです。具体的なデータ更新頻度は明示されていませんが、かなりリアルタイムに近くなったとのこと。これまでは日に2−3回の更新でしたので、フィードを大幅に入れ替えたり追加したときなどは不安になる時間が長かったですが、これで今までより確認に使う時間が少なく済みますね。
通貨換算の実装
通貨換算は、通貨別にウェブサイトやフィードを用意しなくても、自動的に通貨換算してくれる機能です。これまではテスト実装が続いていましたが、アメリカ(USD)以外でも、ヨーロッパ諸国を中心にポンド(GPB)やユーロ(EUR)、スイスフラン(CHF)への展開が正式に実施された模様です。日本円も対応を待ちたいですね!