グローバルでアプリ計測ツールを提供しているAppsFlyerが2016年上半期 メディア別パフォーマンスのベンチマークレポート(グローバル&リージョン別)を発表しました。
リンク:The AppsFlyer Performance Index Global & Regional Benchmarks (H1, 2016)
目次
注:レポートは、氏名・会社名・メールアドレスを入力することでダウンロード可能です。
AppsFlyer独自のパフォーマンス指標PowerRanking(アプリインストール数とアプリの保有状況)とRetention Score(アプリの保有状況)を用いてメディアをランキングしたレポートになります。大まかな構成としては、ゲームアプリとゲームアプリ以外に分類されており、それらをiOSとAndroidのプラットフォーム別にグローバルとリージョン別に見ることが出来ます。
詳細はレポートをダウンロードして確認して頂ければと思いますが、グローバルのPowerRanking(アプリインストール数とアプリの保有状況)とRetention Score(アプリの保有状況)を見てみます。
注:AppsFlyer様からチャートの使用許諾を頂いております。
■ゲームアプリでの結果(グローバル)
PowerRankingの結果は、Android・iOS共に1位がFacebookとなり、2位以下は、Google AdWords、AppLovinと顔ぶれは同じになりました。リージョン別に見ても、Facebookがヨーロッパを除く全エリアで1位となり圧倒的な結果です。
RetentionScoreも、Facebookが1位ではないがTop3に入っています。Google AdWordsはAndroidでは強いが、iOSでは6位と苦戦している様です。PowerRankingとRetention Scoreを比較するとインストールに強い媒体、リテンション(アプリ保持)に強い媒体の特徴が読み取れます。目的に応じた出稿メディア戦略が重要になると思います。
■ゲームアプリ以外での結果(グローバル)
PowerRankingの結果は、Android・iOS共に1位がFacebook、2位がGoogle AdWordsとなり、Androidの3位になったAvazuが+11ポイントと急上昇している点が注目です。また、Facebookが全リージョンで1位となっており、ゲームアプリと同様に圧倒的な結果になりました。
RetentionScoreのランキングは、FacebookがAndroidで3位、iOSで4位。Google AdWordsは、Androidで2位、iOSで1位とFacebookを上回る結果となりました。
ゲームアプリ、ゲームアプリ以外共に、PowerRankingとRetentionScoreのランキングが異なっており、目的に合わせたメディア戦略の重要性が読み取れます。アプリはダウンロードさせてるだけではなく、アンインストールさせず継続的に使ってもらうことが大切になります。PowerRankingとRetentionScoreという異なる指標でメディアを評価することも大切だと実感しました。
また、日本だけの状況を確認することできるレポートも発表されています。
リンク:2016年第2四半期 モバイル・マーケティング・ベンチマーク ? 日本版
注:レポートは、氏名・会社名・メールアドレスを入力することでダウンロード可能です。
2016年2Qのレポートですが、The AppsFlyer Performance Index Global & Regional Benchmarks (H1, 2016)と比較してみるのも面白いと思います。
アプリ広告の運用に携わっていなければ、このようなレポートを見る機会は少ないかもしれません。いつアプリ広告の運用に携わっても困らないように積極的にキャッチアップしていきたいですね!