Facebook広告、店舗への来店数と売上を計測するソリューションが登場

Facebook広告、店舗への来店数と売上を計測するソリューションが登場

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2016年6月15日、Facebook が広告を配信したユーザーの来店数と店舗の売上を広告と紐付けるソリューションを発表しました。多くの広告主が待ち望んだであろう機能が、満を持して登場します。

リンク:モバイルから実店舗へ: 来店数と売上を増やして、その効果を計測する新しい方法

Facebook の調査によると、商品購入に至るまでの45%のアクションはモバイルで行われていますが(ミレニアル世代に関しては 57%)、米国において商品を購入する場所は未だ店舗の存在が大きく、小売の場合実に90%以上が実店舗で商品を購入されています。

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画像:Facebook IQ

そうした状況の中、Facebook は以下のコメントとともに今回の発表を行いました。また1つマーケティングのかたちが変わりそうな気がします。

今日の実店舗ビジネスが抱える基本的な課題は、広告が来店数と売上に与える影響を測定することです。本日、Facebookは実店舗ビジネス向けの新しいソリューションを発表しました。このソリューションを使えば、Facebookモバイル広告キャンペーンを実施して、人々の来店を促し、その来店数と店舗売上を測定できます。

2015年11月にLocal Awareness Ads(近隣エリア広告)の新機能として複数の店舗を持つ広告主の管理/運用を容易にするツールをローンチし、ユーザーの位置情報を使って最寄りの店舗を動的に書き換え、ローカライズできるようにしてきました。

参考:Facebook、ローカル向け広告 Local Awareness Ads の新機能を発表

そして今回は、最寄りの店舗情報と現在位置からの道順までをすべて広告上で見せられる店舗位置表示機能をローンチしました。当機能では、全ての最寄りの店舗が地図上に表示され、広告内の地図をクリックすると、最寄りの店舗の情報が確認できます。広告やアプリから都度移動しなくても、各店舗の住所や営業時間、電話番号、ウェブサイト、その店舗までの大まかな移動時間がストレス無く把握できるようになっています。

なお、店舗位置表示機能はすべての近隣エリア広告に追加可能になっており、全広告主のアカウントにアップデートされています。

来店数の計測

「今後数か月をかけて世界中の広告主向けに展開される予定です」とのことですが、近隣エリア広告のレポート指標に「来店数」が加わります。フランスの E.Leclerc が今回のベータを利用した結果、各店舗から半径10km以内に住むユーザー150万人にリーチし、広告をクリックした人のおよそ12%が7日以内に店舗を訪れたことがわかったそうです。トラッキングの方法については “モバイルで位置サービスを有効にしている人々からの情報に基づく推定指標” ということで、ユーザーのハードウェア側の設定も計測において重要になります。

なお、あくまで現時点で発表を見た限りの注意点ですが、来店数という指標はキャンペーンが「近隣エリア広告」だった場合にのみ利用可能ですので、従来の「Facebookページを宣伝」や「ウェブサイトでのコンバージョンを増やす」では確認することができません。つまり、来店数を把握したい場合は “店舗ごとにFacebookページを作成し、キャンペーンの目的を「近隣エリア広告」にして出稿する必要がある” ということです。GPSを使って広告の配信データと紐付ける以上、インプレッションしたユーザーがどこに移動すればゴールなのか Facebook に示さなければトラッキングは不可能でしょう。

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店舗数が多い広告主ほど頭を抱えそうな仕様ですが、そのために上述した管理ツールを事前にリリースしたとも考えられます。複数の店舗が存在する場合は「所在地ページ」を使うことで全店舗を一括管理可能になり、各店舗ごとの広告データも確認できます。以下のページで「所在地ページ」機能について詳しく解説されていますのでご参考にしてください。

参考:所在地ページで複数の店舗のページを簡単に管理

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店舗の売上と広告の紐付け

オフラインコンバージョンAPIを使い、顧客データベースやPOSシステムからのトランザクションデータを広告レポートとマッチングさせ、リアルタイムで把握できるようになります。APIを使った直接の連携も可能ですが、以下のサードパーティーを使って連携させることも可能です。

・IBM
・Index
・Invoca
・Lightspeed
・LiveRamp
・Marketo
・Square

オフラインコンバージョンAPIは発生したトランザクションの結果を取得するだけでなく、商品の購入者の属性もわかるようですので、「だれがどの広告を見て何を買ったか」が把握できると言えます。強力ですね。

早速事例も掲載されておりましたのでご紹介します。

“Fravegaでは、Facebook広告から生じたeコマースの収益1ドルに対して、実店舗では2.2ドルを追加で得ていました。オフラインコンバージョンAPIによって、投資を最適化し、自信を持って支出を増やすことができました。”

Fravega、デジタルマーケティングマネジャ、Mariano Tordo氏

なお、来店数の計測とは異なり売上に関しては「Facebookでは現在、オフラインコンバージョンAPIを、近隣エリア広告を含むすべての広告目的で試験しています。」とのことですので、近隣エリア広告に留まらず用途の幅は広がりそうです。ついにオフライン行動の計測にも本腰を入れてきた Facebook、今後も目が離せません!

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