the Connected Age には、より戦略的で活発な議論を!:ブランドサミット2016イベントレポート

the Connected Age には、より戦略的で活発な議論を!:ブランドサミット2016イベントレポート

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ブランドサミットはやはり素晴らしい

2016年5月23日〜26日に沖縄残波岬ロイヤルホテルで開催されたブランドサミット(iMedia Brand Summit Japan 2016)に参加してきた。
ブランドサミットに参加したのは、昨年に続いて2回目になる。

ブランドサミットは簡単にいうと、動きの激しいデジタルマーケティング業界のトレンドを一気に把握でき、かつ、業種・業界の壁を越えて人的ネットワーキングができるグローバル型カンファレンスだ。

ブランド(広告主企業)とパートナー(ツールベンダー、サービスベンダー、広告代理店など)が参加していて、主催者はComexposium Japan。今年で6回目を迎えたとのことだ。

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3泊4日の間、約350名の参加者と一緒にホテルに缶詰めにされ、プレゼンやディスカッション、そして、ネットワーキング(名刺交換と情報交換)をほぼ一日中、3日間おこなう。

途中にレクリエーションやディナーパーティーなどもあるが、その時間もネットワーキングをやっているので、ほぼ終日仕事をしている感じだ。

深夜になってもカラオケや個別の宴席を通じて交流し、ブランド側とパートナー側の人間が一緒になって熱くビジネスについて語り合っている。まぁ、夜はカラオケだけに夢中になっているような人や他愛ない話で盛り上がっているケースもあるが、それも含めてブランド企業とパートナー企業が親睦を深める契機になって非常に有意義だ。

さらに、私の場合は、行き帰りの空港の待ち時間にも、同じ飛行機に搭乗する広告主企業のマーケターの方やツールベンダーの方と出くわし、そこでも情報交換をしていた。

今回2回目の参加だが改めて、「これは本当に素晴らしいイベント」だと思った。すべてのマーケティング・広告業界関係者が参加した方がいいと言っても過言ではない。

主催者の Comexposium Japan は、ad:tech をはじめとして他のイベントもやっている。また、他の主催者が実施するマーケティング・広告業界向けのイベントやセミナーなども多いが、それらと比較しても、このブランドサミットの素晴らしさは段違いだ。

世界的なブランドが数多く参加

その素晴らしさを多くのブランドマーケターの方が理解しているようで、日本を代表するブランド、あるいは、世界的なブランドから数多くが参加している。

代表的なブランドを列挙すると、トヨタ自動車(Lexus International)、資生堂、花王、マンダム、ライオン、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ユニリーバ、ソニーマーケティング、パナソニック、アサヒビール、キリン、サッポロビール、サントリー、全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)、江崎グリコ、ハウス食品、ヤマサ醤油、カゴメ、日本ケンタッキー・フライド・チキン、日本マクドナルド、モスフードサービス、サンリオ、オリエンタルランドなどなど、ほかにも挙げればキリがないが、選び抜かれたブランドのマーケティング責任者/広告責任者が集結する。

選ばれた人だけが参加している

なぜ、ブランドサミットはそんなに素晴らしいイベントなのか?

私があまりに賞賛するので、主催者の Comexposium Japan の回し者なんじゃないか?と勘ぐる人もいるかもしれないが、もちろん、そんなことはない。正直にいうが、同じ Comexposium Japan が主催する ad:tech よりも圧倒的に、ブランドサミットの方が素晴らしいと思っている。それは、なぜか?

私が思うに、その理由は、このブランドサミットに送り込まれてくる「人」にあると思う。

先ほど書いたように、ブランド側は世界を代表する企業が集まる。しかも、CMOクラス、宣伝部長クラス、デジタルマーケティングの責任者などが参加している。

では、パートナー側はどうか?
パートナー側からは、例えば、比較的小規模のベンチャー系であれば、ほとんどが創業社長が自ら乗り込んでくる。創業社長、そして、COOなどの経営の責任者、技術部門やサービス部門の責任者が来る。

そして、サイバーエージェントなどのネット専業系の広告代理店からは、セールス部門の責任者クラスや若い20歳代の営業担当者/コンサルティング担当者などが来る。多くの場合は、この若い20歳代の人たちは、社内の営業成績トップだったり、各社のトップクラスのコンサルティング担当者だったりする。つまり、パートナー側からも、各社の選りすぐりの優秀な意識の高い人材が集まるのだ。

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なぜ、パートナー側は優秀な人材を送り込んでくるのか?

答えは簡単だ。それは、ブランドサミットの参加費用だ。

ad:tech Tokyo であれば、東京で開催される訳で、旅費も宿泊費も不要になる人が多いし、かつ、参加費用も一人当たり10万円もかからない。それに対して、ブランドサミット参加費用は、ad:tech の5倍を超えるような金額なのだ。そこに、自分の会社の代表として送り込むのだ。少人数のベンチャーであれば、創業社長が自ら乗り込んでくるし、大きな会社であっても、その投資に見合うような優秀なスタッフでなければ、参加させようとは思わない。

このように、ブランド側からもパートナー側からも、選抜された優秀な人材が結集し、3日間にわたって広告やマーケティング、そして、ビジネスの話を議論する。そんな機会は他にないと思う。その熱量は他のイベントでは味わえないものになるし、各社の生の声を聞き、多くのことを学ぶことになる。この価値を理解している人は、ブランドサミットの参加費は安いと感じているだろう。

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