米Nanigansから、Facebook広告 の Audience Network にモバイルアプリインストール広告を出稿した場合の調査結果が公開されました。非常にポジティブな結果となっており、Facebook内への配信に引けをとらないパフォーマンスを残しています。
リンク:Facebook Audience Network Increases Mobile App Install Volume by 26% [Study]
本調査は、2016年1月1日〜3月31日の三ヶ月間でモバイルアプリインストール広告の配信先で Audience Network を利用しており、かつ出稿額が多い上位30社(業界は異なる)のパフォーマンスを分析した内容になっています。
CPIをキープしインストール数を増加
本調査の対象となった広告主は総出稿額のうち16%が Audience Network へ配信しており、Facebook のネイティブアプリ(≒モバイルニュースフィード)に配信した場合と同程度のCPI(Cost Per Install)でインストール数を26%増加させたそうです。
以下の表は Facebook のネイティブアプリと Audience Network のパフォーマンス比較ですが、CTR は Audience Network の方が1.75倍高く、CPM は ネイティブアプリより約71%低く、CPI もネイティブアプリに比べ 28% 下げられるなど、相対的に優れた実績を発揮しています。
また、下記円グラフが総出稿額(左)と総インストール数(右)の内訳となっており、出稿額が全体の16%に対しインストール数は21%と、上述した CPI に加えてコスト効率の高さを示しています。
日本は北米やアジア諸国と比較すると、オンライン人口に対して Facebook ユーザーの比率が高い国ではありませんので、出稿後モバイルアプリインストール数が次第に飽和し、インストール単価が上昇するケースが散見されますが、Audience Network が拡張されればこれまでリーチできなかったユーザーにもリーチ可能になりますので、非常にポテンシャルの高いプロダクトではないかと思います。
本レポートの最後は同社のソフトウェアを活用している広告主の中で最も出稿額が多い広告主の例が紹介されており、モバイルニュースフィードだけでなく Audience Network への配信を有効にしたところ、ROAS が22%改善したと伝えています。
2015年下半期頃から頻繁にアップデートされてきた Audience Network ですが、直近では動画広告のサポート開始もアナウンス(※)するなど、今後のモバイル戦略の中心になることが予想されますので、今後も注目していきたいと思います!