商品レベルでの分析が容易に
2016年4月6日、Google は AdWords のショッピングキャンペーンの表示項目に複数の項目を追加したことを発表しました。
リンク:Inside AdWords: No products left out with new Shopping product insights
これにより、以前よりもAdWordsの管理画面上で、接続されたマーチャントセンターの商品レベルでの分析がしやすくなります。(今までが地味にやりにくかった、とも言えますが…)
具体的には、「商品」タブに「有効上限CPC」、「商品のステータス」が、「商品グループ」タブには、在庫状態を表すステータス群が追加されています。順にご紹介します。
有効上限CPC(Effective max CPC)
「有効上限CPC」は、ショッピングキャンペーンの「商品」タブの中に追加されています。デフォルトでは存在しないので、対象となる広告グループを指定したあと、「表示項目」からプルダウンして追加する作業が必要です。
ショッピングキャンペーンでは「商品グループ」を利用して入札単価を設定しますが、あくまでグループとして指定するため、これまではSKU(個々の商品)レベルまで確認することができませんでした。(だからSKUごとにグループを分けるような煩雑な運用が地味に流行ってしまったりするのですが…)
「有効上限CPC」は、キャンペーンに設定された優先順位は関係なく、個々の商品のうち最も高い入札単価が表示されます。ちなみにこの項目をクリックすると、「商品」タブから直接対象となる商品グループへ移動し、上限CPCを変更することが可能です。
商品のステータス(Product status)
「商品のステータス」も、ショッピングキャンペーンの「商品」タブの中に追加されています。同じくデフォルトでは存在しないので、「表示項目」から追加して下さい。
この項目は、ショッピングキャンペーンに登録されている各商品のその時点でのステータスが表示されます。この項目を見ておけば、商品が配信されている状態かどうかをマーチャントセンターに移動しなくても確認することができます。
ステータスは、「不承認」、「非アクティブ」、「配信準備未完了」、「配信準備完了」の4つがあります。「配信準備完了」以外は広告が配信されていない状態なので、注意が必要です。
商品在庫状況のステータス群
「商品グループ」タブには、商品の在庫/配信状態を示す項目群が追加されました。
設定できる項目は、「送信済み商品数」、「承認済み商品数」、「承認済み商品の割合」、「有効な商品数」、「有効な商品の割合」、「配信可能な商品数」、「配信可能な商品の割合」 の7つになり、マーチャントセンターに登録されている商品と、ショッピングキャンペーンの商品グループの設定状態を俯瞰して見ることができます。
レポートエディタ対応
キャンペーン画面だけでなく、レポートエディタへの対応も発表されました。発表と同時に全世界で適用されていますので、日本語アカウントでも利用することができます。
今までは AdWords とマーチャントセンターのタブを開きながら行ったり来たりしていた方も多いと思いますが、今回の項目追加により、以前よりも商品データの状況を管理画面で確認しやすくなりました。
ショッピングキャンペーンの成長率は著しく、毎年多くの変化がありますので、まだまだ過渡期は続くと思います。今年も多くの変更、更新があることが予想されますので、引き続き重要な更新があればご報告していきたいと思います!