2016年3月24日(米国時間)、Facebook が Audience Network の公式パートナープログラムのローンチを発表しました。
リンク:Introducing Audience Network’s Native Partner Program
これまで SSP のパートナー契約は2015年11月30日のSupership社との締結以外発表されておりませんでしたが、プログラムをローンチするにあたりサードパーティーのプラットフォームを徹底的に調査し、ついに発表に至ったようです。
※関連記事:Facebookが世界初となるSSPのパートナー契約をSupershipと締結
Audience Network は Facebook のターゲティング機能を活用し、Facebook 以外のモバイルアプリ群に広告を配信するプロダクトです。ついに自社プラットフォームの外に目を向けた活動が活発化するのではないでしょうか。
今回の発表に際し、Facebook はモバイルアプリを運営する企業に向けて以下のコメントを残しています。
“By working with an approved partner, mobile app publishers can be confident in their ability to take full advantage of our innovative native ad formats, people-based marketing approach, and native-enabled demand from more than 3M advertisers.”
(プログラムに承認されたパートナーと協力することで、モバイルアプリのパブリッシャーは革新的なネイティブ広告のフォーマットを最大限活用できるようになります。300万以上の広告主が待ち望んだ“人ベースのターゲティング”に対応したのです。)
※太字は筆者強調
Facebook のターゲティング精度でリーチを何倍にも拡大できるようになれば、非常に強力なプロダクトになる可能性を秘めています。実際に Audinece Network を導入済みの企業は、全インプレッションの83%がネイティブ形式で表示されており、「ネイティブ形式の広告フォーマットは一般的なバナー広告に比べ平均して7倍の収益性を
持つ」と伝えています。
また、Audience Network はネイティブディスプレイや動画など、ユニークなフォーマットにも対応しており、カルーセル広告のように1つの枠に対して複数の画像を掲載することも可能です。2015年8月の発表では最大2枚までサポートしていましたが、今回の発表では「5枚まで」と記載されています。
※関連記事:Facebook、Audience Networkの機能を強化
なお、発表の最後に当プログラムの初期メンバーが紹介されており、Fyber、MoPub、Opera Mediaworks が含まれているそうです。
ご興味がある方は こちら からプログラムの概要を確認できますのでご参照ください(英語のみ)。
文中で先述致しましたが、Audience Network は拡大すればするほど強力なプロダクトになる可能性を秘めてるかと思いますので、また1つプラットフォーム各社の勢力図が大きく変わりそうです。Instagram でも着々とユーザーを増やし続け存在感が増す Facebook のモバイル戦略、今後も要注目です!