Eコマースの施策を一覧にしたインフォグラフィック
ウェブショップ向けのコンバージョン増加対策について書かれた記事は世の中にたくさんありますが、意外とありそうでないのがそれらの対策をまとめたチートシート(早見表/虎の巻)です。
そこで、ダイレクトマーケティングのコンサルティング会社である DataDial が発表している「The complete guide to psychological tricks to boost purchases」というインフォグラフィックが非常に網羅性が高く読みやすかったのでご紹介します。(かなり長いです)
項目のダイジェスト
施策の網羅性が高いのはありがたいですが、いかんせん量が多いので、幾つか重要な項目を抜粋して要約してみました。
■Well-Placed Reviews(適切に配置されたユーザー評価):
第三者の評価は新規購入者の意思決定の最も重要な後押しになります。製品詳細ページへのユーザーレビュー設置はコンバージョン率向上に大きく寄与します。(一方でヤラセは逆効果)
■Allow Negative Reviews(悪い評価を許容する):
これは多くの人にとって難しい選択ですが、ネガティブな評価もちゃんと掲載されていることで、レビューそのものの信頼性が上がり、結果的にユーザー評価そのものが活きる結果になります。ネガティブレビューにもうまく対応したり、それをサービスの向上や商品開発に活かすことを検討したいですね。
■Show the Price-Saving(値下げ幅/額の提示):
製品詳細のあとにディスカウントの幅・額を表記することは、オトク感を具体的にイメージしてもらうための重要な方法です。「レジにて◯%OFF!」ではなくて、その場で幾ら下がるのか明示してあげるとよいとのこと。
■Use Numerical Digits Instead of Words(説得より数字):
値下げ幅の提示と同じですが、「半額」よりも「5割引き」や「50%OFF」の方が注目されるということですね。
■Only a Few Left In Stock(在庫残り僅か):
在庫が残り僅かだと分かると、消費者側に時間の制約が生まれ、購入ボタンのクリック率に影響を与えます。リアルタイムの在庫連動は、広告よりもウェブサイトにこそ実装したいものです。
■Add Relevant Products at Checkout Page(関連性の高い製品を購入ページに追加):
購入した商品のオプション製品などは、まさにこの方法でアップセルが可能です。精度の高いレコメンドシステムや商品データベースを駆使して、購入の間際で購買単価を上げることができるでしょう。
■Color of CTA Buttons(ボタンの色):
古典的な手法ですが、これほどわかりやすく違いが出るものもありません。色だけでなく、サイズ、形状、ボタンに書かれたメッセージ一つで、コンバージョン率は大きく変わります。デモグラフィックによっても好まれるボタンには差があると言われていますね。
■Abandon Cart(カート放棄):
鉄板だと言われているカート放棄ユーザーへのアプローチも、さまざまな方法があります。リターゲティングだけでなく、CRM/MAツールを噛ませてメールアドレスが取得できた時点でクーポンを送るなどの手法もありますね。(最近はクーポンが来るのを見越して敢えてカートに入れて待ってから買うというチートもあるらしいですが…)