Facebook広告、ローカル向け広告 Local Awareness Ads の新機能を発表

2014年8月に提供が開始されたローカルビジネス向け広告メニューの Local Awareness Ads に新たな機能が発表されました。
 
リンク:New tools to improve local marketing
 
アップデートされた Local Awareness Ads は、チェーン展開しているような複数の店舗ページを持つ広告主に各ページを接続・管理するためのツールが新しく提供され、それぞれのページの登録情報をもとに広告テキスト、リンク、コールトゥアクションボタン(以下CTAボタン)が動的に生成されるため、ページごとにローカライズされた内容の広告が最小限の工数で動的に作られる、という仕様になります。
 
リンク先の活用例をご参考いただくとイメージしやすいかもしれません。

For example, if a cafe with multiple locations in the San Francisco Bay Area decides to run local awareness ads, they could choose to automatically populate the city name in their ad copy, depending on where the people seeing the ad are.
(サンフランシスコ湾岸地域に多数店舗を展開しているカフェが Local Awareness Ads を出稿する場合、配信されるユーザーの位置情報に応じて自動的に広告文を書き換えるよう設定できます。)
 
So, people in Menlo Park would see “Join us for lunch in Menlo Park,” while people in San Francisco would see “Join us for lunch in San Francisco.”
(つまり、メンロパークのユーザーが見る広告には “メンロパークでランチしましょう” と記載されますが、サンフランシスコのユーザーにも同時に配信している場合、テキストは “サンフランシスコでランチしましょう” と動的に書き換わります。)
 
Call-to-action buttons are also dynamic, so when someone clicks on the “Call Now” or “Get Directions” button, they’re connected to the store currently closest to them.
(また、CTAボタンも動的に変更されるため、あるユーザーが “今すぐ電話” や “道順を表示” をクリックすると、ユーザーの位置情報をもとに最も近い店舗へ電話を発信したり道順を表示させることができます。)

 
Facebook-local-Awareness-Ads_New-Tools
 
今回のアップデートで店舗ページの位置情報をベースに「半径◯◯km」といった範囲の選択が店舗ごとのカスタマイズが可能になり、ターゲット設定も簡素化されます。基本的には人口密度に基づき Facebook が半径を調整してくれますが、戦略的に出稿する上で範囲をカスタマイズするのは必須かと思います。もちろん、年齢や性別といったデモグラフィックの設定も可能です。
 
プレースメントに関しては特に明記されておらず、これまで通りニュースフィード限定なのか、Audience Network や Instagram などにも配信できるようになるのかは不明です。
 
今後はレポート機能に関しても店舗ごとに結果を確認できるようになるようで、これまでのように広告セットレベルで項目や内訳を変えてエクスポートして・・・という工数が削減できますので、分析を始めるまでのストレスも減らせそうです。
 
 

利用開始にあたって

現在はグローバルでAPI経由のみ利用可能になっており、近日中にパワーエディタでも利用開始になります。店舗ごとにページを設けられている方は住所や電話番号など、ページ情報の見直しをしておきましょう。
 
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ページのメッセージ機能の強化(詳しくはこちら)など、2015年に入ってローカルビジネス向けのアップデートが目立つようになってきました。2015年第三四半期で過去最高の売上(※)を記録した Facebook ですが、ユーザーの数も堅調に伸びており、よりユーザーと広告主を繋げるべく活動している様子が伺えます。

※参考:Facebook Reports Third Quarter 2015 Results
 
Local Awareness Ads は筆者のニュースフィードに表示されたことがありませんが、位置情報をベースにリアルタイムで店舗の近隣にいるユーザーに精緻なターゲティングでアプローチできますので、実店舗でキャンペーンを展開している場合やタイムセールの告知など、仕様をしっかりと理解して使えば有効な機能になりそうです。これまでも機能自体は活用できましたが、店舗数が増えるにつれ全てマニュアルで編集するのは大変な作業だったかと思いますので、今回のアップデートを機に実店舗のページがある方は導入を検討されてみてはいかがでしょうか。


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