Facebook広告管理ツール5選

PYXIS

Facebook広告の取り扱いに関しては日本のみならずアジア太平洋地域でもフロントランナーの一角を担うセプテーニグループ。その中核のツールであるPYXIS事業を支える株式会社セプテーニ・オリジナルの取締役である佐藤健史氏と貫名洋輔氏にお話を伺った。

（写真左から佐藤氏、貫名氏）

セプテーニグループはアメリカ、アジアを中心に事業を展開しているが、グローバル展開を意識して自社プロダクトを開発するというのは当初から念頭にあったという。他にない強みとして感じているのは広告代理店としての経験で、広告代理店が普段どのような運用をしているのかといった課題をキャッチアップしやすく、それをツールに活かしていける点であると述べる。パワーエディタを使っていたコンサルタントが「こうできないか」、「こういった機能がないか」という思いから生まれている機能が実装されている。Facebook広告の取り扱いはアジア全体で上位に入るとのことだが、やはり日本の取り扱いが大きいことも含め、日本に合った、日本発のツールベンダーであることを特長の一つとしている。

PYXISは同社グループのダイレクトレスポンスの専門家が10年以上にわたって広告を運用してきた経験に基づき開発されたソーシャルメディア広告/インフィード広告に特化型の広告マネジメントソフトウェア。運用ノウハウが属人的にならないよう、「誰がやってもスーパーコンサルタントになれる」というコンセプトで開発されており、かつ、直感的な操作が可能。「アプリ」と「ダイレクトレスポンス」にフォーカスした仕様になっているという点がパワーエディタとの差別化ポイントという。

機能概要としては3つのポイントにフォーカスしている。

• シンプルなワークフロー
  – 大規模なキャンペーン管理における複雑さを解消
  – 迅速に大量の広告作成/編集が可能
• 注力パフォーマンスの可視化
  – 広告運用の高速化を実現するパフォーマンスのハイライト機能と必要アクションの可視化
• 注力オーディエンスに最適化された広告作成
  – 注力オーディエンス毎に適した広告の一括作成

特に広告代理店で利用する場合に重宝するのはアカウント一覧画面だが、目標CPAと目標予算消化額に対する進捗を色で確認できる点は運用における判断や操作のスピードに影響する部分だ。

もう一つ非常に興味深い機能が最近リリースしたTarget-Linked Ad Textという、リスティング広告のリスティングのキーワードインサーションに似ているが、注力オーディエンスの設定に対応する形で広告コピーを簡単に作成できる機能だ。

下記画面はその一例だが、年代毎に挿入するキーワードを変更できることがわかる。Facebookの細かくターゲティングできる機能をクリエイティブに活かしやすい便利な機能と言えるだろう。to C 向けアプリのキャンペーンで同機能を使ったところ、CTRは181%向上し、CPCは-43%に抑えることができたという。マッチングアプリの場合は、CTRは170%向上し、CPCは-34%という結果だったとのこと。

今後も広告代理店事業での運用ノウハウを活かした機能拡充を予定している。インターフェイスは日本語、英語、韓国語の多言語対応しており、今後も言語は追加していく予定とのこと。また、操作する上での速さにこだわっていることも強調する。表に見えづらいところではあるが、そのために速くするための技術的なバッググラウンドも考慮しフルリニューアルもしているという。いろいろな便利な機能があっても遅くては意味がないとする現場の運用担当者のニーズをきちんと満たすことを基本にするあたりに運用トップクラスのこだわりが見える。

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