2015年9月1日、Googleは「ネイティブGmail広告」を、すべての広告主に向けて管理画面上で提供開始しています。
リンク:Native Gmail ads arrive in AdWords for all advertisers
これまでGmail Sponsored Promotion(GSP)として数年間に渡り提供していたものに大幅に改良を加えた模様です。大きな変更点としては標準のテキスト広告の表示を取りやめ、より数も少なく、メールのインボックスにシームレスに統合された、質の高いネイティブ広告を表示しています。
ネイティブGmail広告は、ディスプレイネットワークのキャンペーンで作成でき、広告作成→広告テンプレートをからGmail広告フォーマットを選択できるようになっています。
広告は2つのパートで構成されています。
- collapsed ad: Gmailインボックスで最初にユーザーが目にするもの。ユーザーはクリックすることで、より詳細を見ることができる
- expanded ad unit: collapsed adをクリックしてトリガーされる。これは、ランディングページの情報を網羅し、ビジュアルなリッチネスも実現するフルページのネイティブ広告。エキスパンドのためのクリック以降のクリックには費用はかからない。これは広告をインボックスに保存して他者へ転送する場合に必要なクリックも含む
広告主は複数のカスタマイズ可能なGmail広告テンプレートからexpanded ad unitを選択することができます。単一の画像をフィーチャーすることもできますし、画像と説明文、そしてCTAボタンを合わせることもできます。複数の商品をショーケースすることも可能です。
カスタムHTMLフォーマットを使えば動画、フォーム、電話番号、複数のリンクやCTAボタンなどを追加でき、より柔軟に広告要素を構成し、よりリッチな体験を促すことができます。
通常のディスプレイネットワークのキャンペーンでのターゲティングと同様、キーワード、アフィニティカテゴリ、ユーザー属性、トピックなどのオプションを使うことができます。
かなり大きな改良を加えてきたあたり、力のかけ具合が感じ取れます。もともとGSPは使い方によっては威力を発揮する広告フォーマットでしたが、このリニューアルでより一層弾みがつくか、注目したいと思います。