Googleショッピング、3つの新機能の詳細 〜商品データフィード管理が容易に

Googleショッピング、3つの新機能の詳細 〜商品データフィード管理が容易に

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Googleショッピングの新機能追加

Google商品リスト広告の改善スピードが加速しています。2015年7月15日に発表された新機能(※参考記事→「Googleがショッピング広告の新たな展開を発表:あらゆる購買の瞬間を捕捉するか」)からわずか2週間足らずで、3つの新たな機能が追加されました。

7月15日の発表を「表示方法や使い勝手の改善といったいわゆるユーザー向け機能追加」だとすると、今回の発表は、「商品を持ち広告を配信する広告主向けの機能追加」だと言えます。

今回の更新は以下の3つです。

1. オンライン商品在庫(更新)フィード
2. マーチャントセンターのアドオン機能
3. ショッピングキャンペーンの一括アップロード機能

参考リンク:Inside AdWords: Easily update and validate ads with new enhancements to Merchant Center data feeds

参考リンク:Manage your Shopping campaigns with Bulk Uploads Since the introduction of…(Google+)

3つの機能それぞれを、順を追って説明したいと思います。

1.オンライン商品在庫(更新)フィード

まずは、「オンライン商品在庫(更新)フィード:Online Product Inventory Feeds」です。

これは、バーゲンや短期的なキャンペーンなど在庫や価格の更新頻度の多い大手マーチャント向けの新しいフィードで、以下の3つの項目を対象に、商品フィード全体を更新する必要なしに、素早く値を上書きすることができます。

・価格 [price]
・在庫状況 [availability]
・セール価格 [sale price] と セール価格有効期間 [sale price effective date]

商品価格、在庫状況、セール価格などが、季節や店舗のポリシーによって頻繁に変更される場合に、この「オンライン商品在庫(更新)フィード」を利用すると、商品フィード全体を更新するよりも早く処理されるため、リアルタイムに最新の情報を掲載することができるようになります。

利用方法はシンプルです。現在の商品フィードとは別に、Merchant Center のメニュー「フィード」で、更新用のフィードを新たに登録します。

このフィードでは必須属性は [id] のみなので、他は変更したい項目だけ設定すればOKです。イメージとしては、 [id] をキー項目にした商品マスタフィードのリレーショナル・データベースを作る、と考えると分かりやすいかと思います。

online-feed

既にヘルプも更新されており、以下のページにはサンプルフィードもありますので、ぜひご参考下さい。

リンク:オンライン商品在庫(更新)フィードを送信する – Google Merchant Center ヘルプ

2.マーチャントセンターのアドオン機能

続いては、マーチャントセンターをスプレッドシートで管理する際のアドオン機能です。

これは、比較的レコード数の少ない(エクセルで管理できるレベルの商品点数や更新頻度の)中小規模のマーチャント向けのアドオン機能で、Googleスプレッドシートを利用したデータフィードで、データの検証、アップロードを容易にすることができます。

アドオンは Google ドライブに標準で備わっているツールで、 [アドオン] メニューで [アドオンを取得] からかんたんにインストールできます。なお、アドオンの利用には Merchant Center に登録済みのフィードにスプレッドシートを関連付けるか、あらかじめスプレッドシートで商品データを管理していることが必要です。

このアドオンで利用できる機能は以下の4つです。

・スプレッドシート全体、または選択した行の検証
・データのエラーと警告の確認
・マーチャントセンターにフィードをアップロード
・マーチャントセンターの処理結果の確認

個人的には、スプレッドシートとマーチャントセンターが関連付けられることで、スプレッドシート上のデータがオートコンプリートされますので、入力の間違いが最小限になることが、このアドオンで便利になったことの一つだと思います。

auto-complete

もちろんスプレッドシート上で検証からアップロードまですべて完結しますので、商品点数が数百点くらいまでのマーチャントには非常に便利です。入れて損はないアドオンではないでしょうか。

3.ショッピングキャンペーンの一括アップロード機能

最後は、ショッピングキャンペーンのバルクアップロード機能です。

ショッピングキャンペーンの商品グループ内のデータ(入札単価/リンク先URLなど)を大量に変更する場合、個別に商品フィードを更新していくとかなり手間になってしまいます。そんな時に使えるのがバルクアップロード機能です。

バルクアップロードを使用するには、編集可能なレポートを管理画面からダウンロードし、それに直接変更を加えたうえでアカウントにアップロードします。

具体的な手順としては以下です。

1. 商品グループレポートをダウンロード
[商品グループ] タブを表示し、編集が必要な項目が表示されていることを確認した上で、ダウンロードボタンをクリックしてダウンロードします。その際、項目は「分割」しないで下さい。(分割すると編集可能なファイルとして認識されません)

2. 商品グループレポートを編集
1.でダウンロードしたレポートを編集します。編集可能な項目は以下です。

bulk-editable

3. 編集したレポートをアップロード
AdWordsの管理画面の左側ナビゲーションで [一括処理] → [一括アップロード] からアップロードして完了です。Yahoo!でバルクアップロードに慣れている人はイメージしやすいと思います。

まとめ

7月下旬に発表された3つの機能の紹介は以上です。

データフィード型の広告の品質と信頼性を担保するのは、データフィードの精度と鮮度です。先日の記事「Googleが企業による正確な製品情報提供をサポートするManufacturer Centerを発表」でもあったとおり、Googleは矢継ぎ早にデータの信頼性を向上させるための施策を打ち出してきており、今回の3つの機能追加も、商品を持ち広告を配信する広告主の手間と軽減し精度を引き上げるための施策だと言えます。

商品リスト広告が2012年に登場してからのわずか数年間の機能改善スピードは非常に速く、特にこの1-2年の更新頻度は目を見張るものがあります。

運用型広告が徐々にフィード化していく中で、おそらく最も利用者が多く先端を進んでいるのがこのショッピングキャンペーンではないかと思います。先端を追い続けることでフィード活用の未来が見えてくるはずですので、引き続きGoogleのショッピングキャンペーン周りのアップデートは注視していきたいと思います!

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