2015年2月に発表され、5月には全広告主が利用可能になった Dynamic Product Ads ですが、アップデートのアナウンスがありましたのでご紹介します。
リンク:Dynamic Product Ads Update: New Features Being Announced
Dynamic Product Ads の詳細に関しては以下の記事をご参照ください。
■Facebook広告の新ユニット、Dynamic Product Adsとは何か?
■Facebook広告、Dynamic Product Ads スタートガイド
本アップデートの新機能としては、
?クロスセル機能
?コンバージョン最適化
?オーディエンス拡張
の3つが追加されます。Facebookのマーケティングパートナー企業にはプレアナウンスがあったようで、新機能のロールアウトと同時にホワイトリスト化する、と伝えられています。
以下、各新機能の詳細となります。
1.クロスセルとアップセル
・クロスセル
ユーザーがある製品セットのアイテムを閲覧している時、異なる製品カテゴリーから別アイテムを表示させることができます。例えば、靴を見ているユーザーに対して財布をサジェスト表示させるよう選択できます。これは、顧客のライフタイムバリューを増加させる場合に効果的です。
・アップセル
ユーザーが閲覧しているものと同じカテゴリーのアイテムを表示させることにより、収益性を向上させます。例えば、ユーザーがコンバージョン率が低い机を見ている時、閲覧中のアイテムよりはるかに人気があり、コンバージョンに繋がりやすいと思われる机を表示させることが出来ます。アップセル機能は、より高い収益性(利益率、価格、コンバージョン率 など)を考慮し、同カテゴリ内の別アイテムを推奨して表示するために使用されます。
2.コンバージョン最適化
現在利用できるCPCと手動のCPMに加え、コンバージョンに最適化されたoCPMを利用することが可能になります。初期のアルファテストでは、oCPMを使って入札することにより、効率の悪いインプレッションを減らし、より多くのコンバージョンが発生しています。
Dynamic Product Ads でコンバージョンに最適化させるため、コンバージョンする可能性が最も高い製品(複数)を表示するようユーザーの購買活動を考慮したアルゴリズムになっています。
3.オーディエンス拡張
間もなく、Facebook以外のプラットフォームで買い物したユーザーも広告主と繋げることができます。今後数週間に渡り、Dynamic Product Ads はモバイルアプリ向け広告ネットワークの Audience Network を介して利用できるようになります。
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原文ではオーディエンス拡張に関する詳しい記述が無かったのですが、Facebookの外にも Dynamic Product Ads が配信できるようになれば広告枠が大幅に増えることになり、より適切なタイミングでリーチすることができるようになるかもしれません。
機能も充実し、アルゴリズムも今後ますます洗礼されていくことが予想されますが、利用時にはデータフィードの品質(精度/鮮度)を最大限配慮した上で利用することが重要になっていくことと思います。