ChannelAdvisorの調査によれは、アメリカとイギリスにおけるeコマース企業の64%が最も売上につながるソーシャルメディアはFacebookと回答し、Pinterestは5%という結果を発表しました。
リンク:Facebook Thrives, Pinterest Lags As Driver Of E-Commerce Sales Conversions
eコマースソフトウエアを提供しているChannelAdvisorがアメリカとイギリスで各100社の合計200社のeコマース企業を調査を実施し、最も売上につながるソーシャルメディアはFacebookと回答した企業が64%、Pinterestは5%、twitterは19%、Instagramは9%という結果になったようです。
調査結果は予想通りの結果ですが、2番目のtwitterとの差が約3倍ほどあり、Facebookの存在の大きさを改めて実感します。
ChannelAdvisorのScot Wingoは、「Facebookに比べてPinterestのランキングが低い理由は利用者数の多さが影響しており、Facebookが成功している背景も利用者の多さによるところが大きい。実際のトラフィックのデータを確認してみたことろ、FacebookとPinterest共に購入までに至る割合(購入率)は同等であった。」とMarketing Landへのメールで説明したとのことです。
Pinterestのランクが低いもうひとつの理由としては、調査対象企業200社の各ソーシャルメディア利用率が、Facebook:89%、Pinterest:41%、twitter:70%、Instagram:45%という違いも影響しているようです。
この調査では「最も成果が高いソーシャルメディアは何か?」という質問をしており、順位だけに着目し解釈すると誤解を生む可能性があることを注意した方がよい、とのことです。
最も売上に貢献するソーシャルメディアは何か?という調査ですので、ユーザー数の多さが結果に反映することは当然のことです。ただ、FacebookとPinterestの購入率が同等という点は少し気になる点です。twitterやInstagramの購入率もFacebookと同等であったのかも知りたいところです。
また、この調査結果から得られたこととして
・三番目の目的として、ブランド認知の向上が売上に貢献させるためにソーシャルメディアを活用している。
・24%の企業が、売上を生む新規顧客をソーシャルメディアから獲得している。
・20%の企業が、お得な情報などを発信し販売促進をするためにソーシャルメディアを活用している。
という3点も読み取れた、とのことです。
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ソーシャルメディアも認知向上だけではなく、売上に結びつくメディアとして積極的に活用されているようです。なかでもFacebookが最も売上に貢献するソーシャルメディアという結果は、アメリカやイギリスだけではなく、日本でも同じ状況だと日々の運用から想像できます。運用型広告は、検索連動型広告が中心になって発展してきた経緯がありますが、これからはソーシャルメディアの運用もさらに活発になると思います。日々の運用で、しっかりと知見を蓄積していこうと思います。