構造化スニペットオプション
2015年8月27日、Google は AdWords の広告表示オプションに構造化スニペットを追加すると発表しました。
これは、ざっくり言えば2015年3月に発表された動的構造化スニペットのマニュアル版です。
動的構造化スニペットとは、ウェブサイトの構造に合わせた追加情報が広告文のオプションとして自動的に表示される仕組みです。今回発表された「構造化スニペットオプション」は、自動表示ではなく、広告主があらかじめ分類されたテーマ(ヘッダー)を選択して、そのテーマに沿った内容を自由に記載することができる広告表示オプションの一機能になります。
これにより、今まで動的構造化スニペットが表示されなかった広告主も、このオプションを利用することでスニペットを追加できるようになります。
構造化スニペットオプションの特徴
構造化スニペットオプションの設定は、他の広告表示オプション、特にコールアウトとほぼ同じで、違う点はテーマ(ヘッダー)の選択があることです。
上記のように、あらかじめ表示したい内容に則したヘッダーを選択し、その内容に合わせたテキストを記載していきます。この例では、ホテル予約の広告で、ヘッダーで「アメニティ」を選択し、訴求テキストとして「無料WiFi」「ビジネスセンター」「フィットネスクラブ」を加えていますね。
広告の掲載場所がコールアウトオプションと同じなので、比較表も同時に出されています。
文字数は同じで、設定の下限、表示の上限に若干の違いがありますが、ヘッダーを選ぶこと以外はほぼ同じのようです。一応、コールアウトはサービスや製品の独自性をアピールし、構造化スニペットはテーマごとに要素をハイライトしてね、と利用目的の違いが書いてありますが、役割はかぶっている印象を受けますね。
コールアウトは仕様が自由過ぎるせいか、単に説明文が長くなった(繰り返された)だけのような広告文が増えましたので、プリセットの項目を作って構造化することで、ユーザーメリットを増やしたい意図があるように思います。もし構造化スニペットが普及すれば、コールアウトに書いている内容は説明文(Description)に書けばよい、となるような気がしますので、広告表示オプションはまだまだ変化があるような気がします。
なお、構造化スニペットオプションは2015年8月現在は英語圏のみ設定が可能なようで、残念ながら日本語では利用できません。先行導入の結果次第で、他の言語にも適用されるのではないかと思います。待ちましょう!