2015年7月21日、GoogleはManufacturer Centerを発表しました。
Manufacturer Centerは、企業がより正確で信頼性の高い製品データのアップロードを支援するツールで、アップロードされた製品データは、google.com、Googleショッピング、その他のGoogleサービスにおいて活用されます。より詳細な製品情報や質の高い製品写真があることで、生活者によりよい情報を提供し購入の判断をしやすくすることにつながるとしています。
ここでいうmanufacturersとは、ブランド製造業者、ブランドオーナー、自社製品の小売販売者と定義しています。
ツールの機能としては、1)ブランドの登録、2)製品情報のアップロード、3)製品情報の追加・修正、4)承認ステータスの確認、5)製品アナリティクスの確認、となっています。データフィードはガイドラインに沿ってTSVまたはXMLで準備し、手動アップロードまたはFTP、Google Cloud StorageまたはSFTP経由での定期アップロード更新を選択することができます。
企業が製品情報をアップロードするメリットとしては、正確な製品情報により生活者がより購入しやすくなる点に加え、製品レベルのインサイトがアナリティクス機能として提供される予定です。例としては、指定された期間において製品がGoogleにどの位の頻度出現したか、自社製品と同じカテゴリ内の競合製品ではどちらが多くクリックされたか、などについてです。Manufacturer CenterのユーザーであるBosch Power Tools社のSonesh Shah氏は、「GoogleのManufacturer Centerから得られるレポートは、購入者が当社のブランドにどのように関わったかなどが把握できるので、製品データを最適化し、インプレッション量や購入者とのエンゲージメントを増やすのに役立てることができます。」
ヘルプページはすでにこちらに開設されています(7月21日時点では日本語ページはありません)。
現時点では米国の企業のみを対象としており、招待制となっています。登録フォームはこちらです。
マーチャントセンター/Googleショッピングのこれまでの経緯から見ても、正確で、詳細、かつ質の高い製品情報を得るのは大きな課題でした。そこでマーチャントからではなく、大元の製造者からデータフィードで入手するというのは、考え方としては理にかなった方法ですが、やはり見返りがないと登録は進まないので、Googleが乗り出したのは非常に注目に値します。登録が進めば、「世界中の(製品)情報を整理する」ことにつながりますし、インパクトも大きいと考えられます。注目したいと思います!