ソーシャルの分析・レポートを行う Locowise が、Facebookページの動画に関する分析レポートを発表しました。
リンク:17 Facebook Video Facts And Insights You Need To Know
当レポートの作成にあたり、Locowise は計1,000ページ(合算いいね!数:2億9,100万以上)を分析対象とし、その1,000ページでは6月に約600の動画がアップロードされ、1億8,000万以上の再生数があったそうです。
以下、レポートの内容になります。
・47%のFacebookページは、動画を一切アップしていない
・アクティブなFacebookページの33%は、動画を1本しか投稿していない
・1.2%のFacebookページの動画が、全投稿の46%を占めている
・Facebookの動画はYouTubeに肉薄し、まもなくマネタイズ可能になる
・1動画あたりの平均再生数は38,113(ページの全オーディエンスの7.8%と同数)
・動画自体の長さは55.3秒が平均
・平均再生時間は18.2秒
・78.2%のビューは自動再生によるもので、残りの21.8%がクリックして再生されている
・全再生数のうち53.2%は、少なくとも30秒は見られている
・41.3%のページが動画広告を出稿している
・全再生数のうち7.3%が広告経由によって再生された
・オーガニックでリーチした動画の視聴完了率が43.3%だったのに対し、広告でリーチした場合は31.1%だった
・動画投稿の平均エンゲージメント率は5.8%だった
・エンゲージメントの内訳は、クリックが93.2%、いいね!が4.9%、シェアが1%、コメントが0.9%だった
また、レポートの最後では以下のヒントを残しています。
ほとんどのブランドは動画を使っていない
最適化された動画をアップロードすることにより、競合を破ってリーチを獲得することができます。
ユーザーは長い動画を好まない
理想的な尺は30秒以下です。
クリックしたくなるよう関心を引く
ほとんどの動画は自動再生のみで終了しています。魅力的なサムネイルを使い、最初の数秒でユーザーの関心を引きつけましょう。
サイレント映画のマスターになる
無音でも動画の内容を理解してもらえるようにする必要があります。字幕を追加するなど、ユーザーが無音の状態でも動画のストーリーを理解できるような構成にしましょう。
メインの動画プラットフォームはYoutubeですか?
Facebookに短尺のティザー動画をアップし、CTAボタンの”動画を見る”からYouTubeでフルバージョンを見てもらいましょう。用途を分けることで、Facebookのポテンシャルを引き出せます。
******
ここ最近話題に上がることの多いFacebookの動画ですが、本調査ではたった1.2%の広告主だけが熱心に取り組んでいることがわかりました。もちろん、日本は調査対象ではないですし、この結果が100%当てはまるとは言い切れませんが、毎日ニュースフィードを見ている限り似たような実態だと思われます。
個人的には、コメントの最後にある『Facebookでティザー再生 → YouTubeでフル再生』が理想的な流れだと感じます。実際に動画広告を出しても大半は自動再生で終わってしまい、1分を超える動画は数%しか視聴完了しません。それであれば、数十秒でストーリー性のある動画を見せて興味を持ってもらい、ユーザー自身でフルバージョンを再生できる環境を整えた方が効果的でしょう。
動画市場でのFacebookとYouTubeのつばぜり合いは引き続き続いていくと思います。”Don’t lose out on the Facebook’s potential.(Facebookの持つ可能性を見逃さないように)” とあるように、これまでのYouTube一辺倒の動画活用が徐々に変わりつつあるのを感じますね!
→Unyoo.jpの関連記事はこちら