2015年7月27日、GoogleはAutocomplete APIの利用を2015年8月10日から制限すると発表しました。
リンク:Autocomplete API の今後のご利用について
Googleは、ユーザーが入力を終える前にクエリを予測するオートコンプリート サービス(いわゆるサーチサジェスト)を提供してきましたが、これは非公開APIという形で提供されてきました。非公開APIということはGoogleからの公式な技術情報(通常、公開APIに関してはdeveloper.google.comサイトに掲載されています)提供は基本的にはありませんし、公式のサポートも提供されていません。
ユーザーの検索クエリの予測という目的から離れて使用されることは一切意図されておらず、ウェブ検索以外の状況ではユーザーに重要なメリットをもたらさないと判断した結果のようです。
8月10日以降に関しては、Googleカスタム検索エンジンを使うことで、サイトで検索機能とともにオートコンプリート機能を使うことが引き続きできるとのことです。ただ、世の中の多くのキーワード生成系ツールでこの機能が使われてきたと考えられており、これに関しては利用できなくなりますのでご注意ください。
私の所属する組織でも一番最初に開発したのはキーワードツールで、その中で本APIは利用していました。非公開APIという理解ではいたので、突然なくなった場合の策は講じていましたが(現在ツールはディスコン)、他のツールで現在でも本APIを利用していて、かつユーザー数が多い場合は相応のインパクトがあると思いますので、非公開APIの商用利用は十分な見極めが必要です。