米国時間の7月22日、Facebookが動画クリエイティブのベストプラクティスを発表しました。
リンク:Bring Video Ads to Life: Best Practices for Video Creative on Facebook
ニールセンの調査によると、300以上の動画広告のキャンペーンを測定した結果、73%のキャンペーンが広告想起を大幅に向上させました。また、テストグループと対照グループ(※1)の間には平均86%のリフト効果があったようです。
※1
テストグループ:動画広告を表示させるユーザーグループ
対照グループ :ランダムに広告表示を制限して表示機会を抑えたユーザーグループ
2015年3月に広告想起、ブランド認知、購買意向の3つを基準に動画の影響が測定され、再生時間が1秒に満たない場合でも静止画として見ていれば広告の影響を受ける、という結果が出ています。
画像:「動画広告のブランドリフト効果が明らかに」から抜粋
今回Facebookが発表したベストプラクティスは以下になります。
目次
オーディエンスにマッチするストーリー性を持たせる
ユーザーは、当然のことながら自身の興味と関連性の高いコンテンツに対して反応を示します。したがって、その広告を見る人に合わせて内容をカスタマイズすることで良い結果を得られるでしょう。オーディエンスのセグメントに応じてユニークな動画(または同一の動画で異なるバージョン)を制作することを検討してください。
クリエイティブ制作に投資する
製作方法に関わらず利用できる限りの最良のリソースを使い、現実的な製作期間と予算を設定しましょう。ユーザーの記憶に残りやすいのは、”ユーザーから見て”しっかりとした構成で、かつ全てのデバイスで再生できるよう設計されたクリエイティブです。
最初の数秒間を有効に使う
ユーザーがニュースフィードをスクロールしていく中で、動画広告は関心を引きやすいため、最初の数秒でブランドや製品のイメージを伝えましょう。
ストーリーテリングにフォーカスする
動画の長さよりも、まとまりがあり、簡潔なストーリーを伝えることの方が重要です。長すぎず短すぎず、最後までオーディエンスに飽きられずにストーリーを伝えきれる尺でクリエイティブを作ってください。
音声の有り/無しに関わらずストーリーを伝える
Facebookの動画はミュートの状態からスタートするため、音声がなくてもユーザーを惹きつけられるようにしましょう。ミュートでも綺麗な映像と字幕でユーザーにストーリーを伝え、クリックされた時の付加価値として音声を提供します。
Facebook IQで動画クリエイティブ代表例をご紹介
Facebook IQ Video Ad Creative Spotlightでは以下9種の業種別動画クリエイティブがハイライト表示されています。
・自動車メーカー
・消費財
・エンターテインメント
・金融
・ゲーム
・レストラン
・小売り/Eコマース
・テクノロジー/通信/耐久消費財
・旅行
クリエイティブは毎月更新されていくようですので、ぜひ参考にしてください。
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以前の記事『ソーシャル分析/レポート会社のLocowiseがFacebookの動画に関するレポートを発表』で Locowise が発信するヒントにも記載いたしましたが、共通する内容としては『最初の数秒が勝負』という点と、『音声に頼らない映像力』という点です。
動画も考え方としては静止画と変わらず、各オーディエンスに合ったクリエイティブをリーチしていくことで初めて成果が出るかと思います。