本記事はアトリビューション分析をなにから準備し、実行へ進めていくべきなのか?! をフロー化して整理し、シリーズ形式で紹介したいと思います。
※前回記事:
・Vol.1 アトリビューション分析の実施フロー(計測環境)
・Vol.2 アトリビューション分析の実施フロー(CVポイントの決定)
・Vol.3 アトリビューション分析の実施フロー(計測ルールの決定)
■報告用レポートを確認する
Vol.4では、以下実施フローの4点目として、”報告用レポートの確認”についてお話します。
ここで、報告用レポートと表現しているのは、1人でアトリビューション分析活動全てを行うなら別の話ですが、社内外問わずに分析結果を報告する必要があると思います。
そこで、どのような目的・視点で分析データをまとめることが良いのか、を紹介いたします。
■評価を可視化する、という事
まず重要な視点は、計測された経路データからメディア毎にアトリビューションスコアを付与し、それをラストコンバージョンの数と比較して、貢献度の評価を可視化することです。
そしてその評価されたメディア毎に広告出稿予算を再配分(アロケーション)する流れをまとめておくと良いと思います。
以下の図のように評価をどのような流れで実施し、アロケーションしていくのか、をツリー上でまとめておくのも事前に報告する上で大事ですね。
※上記図はアロケーションツリー(評価する数値はあくまで例)
あと、アロケーションの流れを可視化する以外にも、運用しているメディア毎に様々な切り口でデータをまとめてもいいと思います。
例えば、以下のようなメディア単位で活用できる視点でまとめてもアリです。
◯バナー表示回数別のCVR
◯リターゲティング広告の有効Cookie期間
◯複数メディアのインプレッション重複率
◯メディア毎のセッションタイミング(初回・中間・ラスト)
etc..
■報告にとらわれず、運用へ反映する事
アトリビューション分析データは、色々な形に調理する事ができて、見てみたい切り口などは、やろうと思えばだいたい可視化する事はできます。
そして、報告する為に沢山の視点別にデータをまとめ、報告レポートを作成したとしても、それがはたしてアトリビューション分析を実行する事のゴールなのでしょうか。
やはり本質的に重要なのは、『全ての分析データにおいて、運用に活かす内容になっているか?』という事です。
自己満足として作成した分析データではなく、現在実施しているオンライン広告への投資対効果を最大限に伸びた結果を出す事であり、その為に最終的にアクションするのは広告の露出をコントロールする事(=運用)なので、大事なポイントかと感じます。
今まで アトリビューション分析のデータを蓄積する前に確認すべき事前準備を、シリーズ形式で第4回まで紹介して参りましたが、ステップ毎でもやはり、繰り返し登場するキーワードとしては”運用へ活かす”という事です。
やはり運用型広告を扱う、運用プレイヤーがアトリビューション分析の視点を深く理解する事が、一歩先への運用へ繋がっていくと思います。
Are you ready ?
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ありがとうございました。