アドセンスの売上フレームワーク
Google AdSense(アドセンス)の公式ブログで、AdSenseを利用しているメディアが長期的に売上を上げていくためのフレームワークが公開されています。
リンク:Inside AdSense: Grow your traffic and revenue with the Long-term Revenue Framework
このフレームワークは非常にシンプルで、既に様々な手法をトライしている方にとっては既知の内容だと思いますが、売上を上げるための4つの要素が明確に表現されており、AdSenseの利用有無に関わらず、メディアの広告売上を上げるための考え方を整理する上で非常に基本的かつ有用な資料なので、かんたんにご紹介します。
4つの要素
まず、売上を分解するときに、「# of Users」つまりユニークユーザー数と、ユーザー1人当りの売上である「Revenue/User」、言い換えればユーザーの価値の増加の2つに大別します。
さらに、ユーザーの価値増加を分解すると、「RPM(1,000回表示当りの売上)」「Depth of Visit(1訪問あたりのページビュー数)」「Loyalty(1ユーザーあたりの訪問回数)」の3つに分けることができます。
1. Number of users(ユニークユーザー数)
ユニークユーザーの増加には、ウェブサイトのトラフィックを理解する必要があります。例えば、Google Analytics などのアクセス解析ツールを活用して、どのようなコンテンツに人気があるのかを理解した上で、競争力がありユーザーが発見/共有しやすいコンテンツを作り、新しい訪問を増やす必要があります。
2. RPM(ページビューあたりの売上)
RPMを上げるにはざっくり言うと2つの方法があります。
1つは、ユーザーが注視しているコンテンツから見れる位置に広告を配置することです。もう1つは、以下のベストプラクティスを採用してウェブサイトの競争力を上げることです。
・テキスト広告とディスプレイ広告の両方を表示可能にする
・効果がよいとされるサイズを採用する(このページが参考になります)
・なるべく多くの広告カテゴリを許可する
・DFPを利用している場合、AdSenseをダイナミックアロケーションで競合させる(参考)
3. Depth of visit(訪問あたりのページビュー数)
訪問してくれたユーザーにたくさんのページを見てもらうためには、コンテンツの価値や意義をしっかり伝えることが大事ですし、今見ているコンテンツに関連する有用な情報が他にもサイト内に存在することをアピールするとよいでしょう。
例えば、記事の最後や周辺に人気記事や関連記事のショーケースやレコメンドを設置するなどが考えられます。
4. Visits per user:Loyalty(1ユーザーあたりの訪問回数)
定常的に興味のあるコンテンツが更新されていることが、ロイヤルユーザーの獲得に最も大事な要素です。メールでのニュースレターやソーシャルの活用も重要です。
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改めて説明してみると何とも単純なシートですが、単純だからこそ強固なフレームワークであるとも言えます。「今やっている活動はいったいどの部分に寄与しているのだろうか?」と意識することで、メディア運営のワークフローの見直しにつながるのではないかと思います!