2015年3月26日、米調査会社の eMarketer が、2017年には米国ディスプレイ広告支出額の約33%を、Facebook と Twitter が担うという予測を発表しています。
リンク:Facebook and Twitter Will Take 33% Share of US Digital Display Market by 2017 – eMarketer
ディスプレイ広告の主戦場はソーシャルメディア
eMarketer は、今後ディスプレイ広告の主戦場はソーシャルメディアへと急激にシフトしていくだろうと予測しています。2017年には米国ディスプレイ広告支出総額373億6000万ドル(予測)のうち、実に3分の1となる33.7%を、Facebook と Twitter の2社が担うのではないかとしています。
主戦場をシフトさせたモバイル
この強烈な伸びを支えているのは、言わずもがな、モバイルです。2014年に96億5000万ドルだったモバイルディスプレイ広告は、2015年には146億7000万ドルまで一気にジャンプアップし、PCのディスプレイ広告費を抜き去ると予測しています。
その間の Google のディスプレイ広告の伸びが約15%なのに対し、Facebookは約30%と倍以上の成長率になると予測されていることからも、モバイル?ソーシャルシフトの勢いは広告費にも強く影響していると言えそうです。
差はますます広がっていく
eMarketer は先日(2015年3月24日)にもモバイル広告費についてのデータを発表しており、その中で2019年までのデバイス別の広告費予測を出しています。
リンク:Mobile Will Account for 72% of US Digital Ad Spend by 2019 – eMarketer
これによると、モバイル広告費は二桁成長を続ける一方、PCの広告費は緩やかに減少し、2017年にはモバイル広告費とPC広告費は2:1の割合になるとのこと。
モバイルシフトが比較的緩やかだと言われている日本が同様のカーブを描くかは分かりませんが、傾きが違うだけで、中長期で見た場合のトレンドは同じように推移すると考えられます。