宝飾業界のリスティング広告はバレンタインデーに山場
日本に限らず、世界的に見てもバレンタインデーは小売業にとって大きな山場の一つです。
日本では一般に女性から男性へチョコレート等のお菓子を贈る日と認識されていますが、性別に関わらず恋人やパートナーに贈り物をする習慣の国も多く、NRF(全米小売業協会)の調査によると、米国の5人に1人はバレンタインデーに向けて何らかのジュエリー(宝飾品)を購入する意向があると言われています。(参考:NRF)
オンラインの広告でも、商戦期に入った宝飾業界のオークションは活発になっています。AdGooroo は、2015年2月10日に宝飾業界を中心としたリスティング広告の調査を発表し、現状を伝えています。ちなみにAdGoorooは商品リスト広告の調査を頻繁に発表していることで有名です。
リンク:Jewelry Advertisers: No Love for Valentine’s Day in Paid Search?
多くの広告主で商品リスト広告が優勢
この調査では、ジュエリー関連の上位20キーワードの推定実績や、商戦期に向けた広告文の変遷など、興味深い調査結果が示されていますが、やはり注目すべきは宝飾業界の上位500キーワードから導き出した上位20社のコスト内訳です。
以下の表は、利用金額が4つの指標に分かれており、左から、Text Ad Desktop(PCのテキスト広告)、PLA Desktop(PCの商品リスト広告)、Mobile Text Ad(モバイルのテキスト広告)、Mobile PLA(モバイルの商品リスト広告)で示されています。
また、PCとモバイル、どちらのデバイスにおいても商品リスト広告がテキスト広告(=通常の検索連動型広告)を上回っている広告主が多く、さらにモバイルの方がその差が大きい、ということも注目に値します。平均値で、PCで約1.5倍、モバイルでは実に4倍以上も商品リスト広告が上回っていることになります。商品リスト広告はモバイルコマースでも存在感を発揮していると言えるでしょう。
以前の「商品リスト広告が引き続き力強い伸びを示す 〜RKGの最新リリースから」というニュースでも触れたように、Eコマース全体で商品リスト広告の勢いは引き続き持続しているようです。今年も多くのアップデートが予測されているショッピング関連広告、引き続きウォッチしていきたいと思います!